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リフカの旅
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784652200865 |
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リフカの旅
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『ビリー・ジョーの大地』に続き、差別と貧困との闘いの歴史を伝えるカレン・ヘスの児童小説を伊藤比呂美氏の翻訳で。 作家の大叔母の体験をもとに、ロシア・ウクライナのベルディチェフという町から間一髪で強制収容所送りを免れ、アメリカへ渡ったユダヤ人少女リフカの旅が、故郷に残った親友への手...
『ビリー・ジョーの大地』に続き、差別と貧困との闘いの歴史を伝えるカレン・ヘスの児童小説を伊藤比呂美氏の翻訳で。 作家の大叔母の体験をもとに、ロシア・ウクライナのベルディチェフという町から間一髪で強制収容所送りを免れ、アメリカへ渡ったユダヤ人少女リフカの旅が、故郷に残った親友への手紙という形で綴られる。迫害に直面して故郷を離れざるを得なくなり、国際NGOによる人道支援を得ながらも、入国管理の論理によって家族と引き離されるリスクに直面する子どもの姿は、そのまま現代の難民たちの姿に重なってくる。 なぜか伊藤氏の訳者解説ではスルーされているが、特に驚くのは主人公がアメリカ入国をあやうく拒否されかけた理由だ。頭皮白癬にかかって髪が抜け落ちてしまったために、将来養ってくれる夫が見つかりそうになく生涯福祉の世話になる可能性のある「好ましからざる移民」とみなされたというのだから。1930年代のアメリカとはそういう国だったのだ。 リフカが入国審査官に言い返す「もし私が結婚したくなったら、髪があろうがなかろうがしてみせます」という台詞こそ、作家がぜひとも書きつけたかった言葉だろう。女の子の価値は見た目じゃないということを、リフカは、プーシキンを読むすばらしさを教えてくれた、故郷の賢い友だちの女の子からすでに学んでいたのだから。 リフカたち一家が脱出した後、すでにロシア人たちからの迫害にさらされていたベルディチェフのユダヤ人コミュニティはナチスの占領下で消滅したという。
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ユダヤ人であるリフカが、家族でロシアからアメリカに逃れる旅を描いた本。作者の大伯母が体験したほぼ実話。 途中、チフスにかかったり、白癬になり家族と離れ離れになったり、白癬で髪が生えなくなったためアメリカに入国できなかったり大変なことが続くが、リフカの持ち前の明るさや賢さに救われる...
ユダヤ人であるリフカが、家族でロシアからアメリカに逃れる旅を描いた本。作者の大伯母が体験したほぼ実話。 途中、チフスにかかったり、白癬になり家族と離れ離れになったり、白癬で髪が生えなくなったためアメリカに入国できなかったり大変なことが続くが、リフカの持ち前の明るさや賢さに救われる思いがした。 ロシアでは、当時チョコもアイスも食べられず、紙を無駄にすると重罪とは…いろいろ考えさせられた。 ロシアに残った従姉妹、トヴァその後どうなったか心配。
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12歳のユダヤ人の女の子リフカとその家族が、ベルディチェフ(現ウクライナ)から移民としてアメリカに渡るまでの苦難の旅。(1919.9〜1920.10) 住み慣れた地から追われるように出て行かなければならない人々の姿が、現在のウクライナと重なってしまった。 プーシキン詩集の余白に...
12歳のユダヤ人の女の子リフカとその家族が、ベルディチェフ(現ウクライナ)から移民としてアメリカに渡るまでの苦難の旅。(1919.9〜1920.10) 住み慣れた地から追われるように出て行かなければならない人々の姿が、現在のウクライナと重なってしまった。 プーシキン詩集の余白に綴ったいとこ宛の手紙文なので、リフカの気持ちになり読むことができた。祈りにも似たシャローム(さよなら) の響きが心に沁みてくる。 ポグロムの恐怖から逃れた家族は発疹チフスにかかってしまう。皮膚病の治療のためリフカはただ一人取り残されるが、移民援助協会の力で希望を繋ぐことができた。 届くと信じて手紙を書き続けたこと、違う国の言葉を学ぼうと頑張る彼女には生きる力がある。 赤ちゃんの世話や、ロシアの百姓の子イリヤの面倒を見る優しさも! 移民局で、同じ故郷を持つふたりが並んでプーシキンの詩を読み上げるシーンに泣けてきた。 詩人、伊藤比呂美さんの訳で本当に良かったと思う。
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