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空の目 シャマン・ラポガンの海洋文学 2
定価 ¥2,750
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草風館 |
発売年月日 | 2015/01/01 |
JAN | 9784883231959 |
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空の目
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短編「老海人ロマビッ」と、中編「空の目」から成る作品集。とくに中編「空の目」が大変秀逸。 近現代アジア文学は、唐突に猛スピードで訪れてしまった文明化がもたらす軋轢、相克、のようなものが一大ジャンルになっている感がある。本作も分類上はそう語っていいはず。 遅子建「アルグン川の右...
短編「老海人ロマビッ」と、中編「空の目」から成る作品集。とくに中編「空の目」が大変秀逸。 近現代アジア文学は、唐突に猛スピードで訪れてしまった文明化がもたらす軋轢、相克、のようなものが一大ジャンルになっている感がある。本作も分類上はそう語っていいはず。 遅子建「アルグン川の右岸」、ラシャムジャ「雪を待つ」などがその分野の秀作として思い浮かぶが、本作「空の目」もそれらと比較が成り立つ、堂々と読み応えのある一冊。 わずか二世代の間で、伝統的な生活と、文明的な生活とを経験してしまった台湾の島嶼「蘭嶼島(らんしょとう)」。親と子が、それぞれの文明観を代表しつつ対立してしまう切ない現実が描かれる。 本作にあっては、蘭嶼の海洋の絢爛たる美しさ、伝統的生活が有するシンプルでたくましい知の存在感が、読むものを圧倒せずにおかない。それらが失われてゆく趨勢が冷酷に描き出されるところが、読んでいて胸が苦しい。 著者シャマン・ラポガンは、高度な教育を受けたのちに意思をもって蘭嶼の伝統生活に帰還した人物。それゆえに、伝統的生活をむやみに称揚するわけでもなく、それらのハイブリッドな姿を理想として描こうとしている姿が伝わってくる本作は、学びが多い。
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『老海人ロマビッ』 朝からなかなかヘビーな人生を体験させられて落ち込んでる…夢破れ諦め、愛した女を失い、酒に溺れた人生…ワウワウ…私の好きな話やんけ…それでもタコ師匠、タコ王子、なんだかかわいらしくて微笑みたくなる。巻末の解説に映画化すすんでるって書いてたけど(2014年の時点)...
『老海人ロマビッ』 朝からなかなかヘビーな人生を体験させられて落ち込んでる…夢破れ諦め、愛した女を失い、酒に溺れた人生…ワウワウ…私の好きな話やんけ…それでもタコ師匠、タコ王子、なんだかかわいらしくて微笑みたくなる。巻末の解説に映画化すすんでるって書いてたけど(2014年の時点)えっえっ、どうなったんですか⁉︎調べてみたけどよく分からん…見たい… 『空の目』 この人の書く言葉ほんとにすき。老ロウニンアジの目線で語られる話よかった。魚も人間も、同じ海を共有するちがう生き物というだけだなと思った。
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