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「職業教育」はなぜ根づかないのか 憲法・教育法のなかの職業・労働疎外
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2013/03/15 |
JAN | 9784750337753 |
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「職業教育」はなぜ根づかないのか
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社会人向け教育に携わる人は一度は読んでおいてよいのではないか。 本の評価としては難しいところがあり、筆者の長年の調査・研究に基づく、知られざる史実を明らかにしている面と、筆者の思い入れが強すぎて、独断に走りすぎている面とがある。どちらをとるかで評価も割れるところ。 ただ、この難し...
社会人向け教育に携わる人は一度は読んでおいてよいのではないか。 本の評価としては難しいところがあり、筆者の長年の調査・研究に基づく、知られざる史実を明らかにしている面と、筆者の思い入れが強すぎて、独断に走りすぎている面とがある。どちらをとるかで評価も割れるところ。 ただ、この難しさを割り引いても、読む価値があると思う。 この国の職業教育が、いかに行政の縦割りに疎外されてきたのか。 私も学生時代に社会教育を学び、ドイツの複線型教育などの知識はあったが、この国の教育行政の歴史が職業教育にもたらしてきた影響までは理解していなかったので、ドイツと日本の違いをこの本を読んでようやく理解できた。 「教育問題の解明は、すでに述べたように「教育」という言葉の成立、その概念と定義、そして利用されてきたことについて真摯に反省するところから始めるべきである。」P.37 「以上のように、「教育を受ける権利」は国際的な規程や先進国の既定になく、それは「人類共通の思想」になっていないのである。」P.74 「さらに、″Education″=「能力の開発」であっても、「受ける権利」としていないこと、こどもであっても「教育を受ける権利」ではないことを認識すべきである。」P.75 追記(2013.10.9) 著者よりご指摘がありましたので、「独断」の部分について追記します。 著者の専門領域については、丹念な調査、豊富な文献をもとに書かれています。一方、専門以外の領域については、FACTベースではなく書かれているところが散見されます。 具体的には、ピアニストの辻井さんの教育に関するところは、著者の「こうあってほしい」という思いが強すぎるように感じました。障害者教育については私も門外漢なので何とも言えませんが、FACTではなく著者の独断で書かれているように感じます。 著書の評価として悩ましいのは、こうした箇所について、「本論と関係ないのだから書かなければいいのに」と見るのか、「むしろこうした表現から著者の気持ちが伝わってくる」と見るのか、というところです。 個人的には後者をとりたいところです。ただ、読む上では読み分けはしていく必要はあるかな、と思います。
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