マンガでわかる街角の行動観察 ちょっと得するマイペース思考

久宗周二【著】, 筒井南帆【イラスト】

• 販売会社／発売会社: 創成社
• 発売年月日: 2011/11/01
• JAN: 9784794480545

商品レビュー

2013/11/16

問題です。
Q1.飛行機が着陸してから乗客が外に降りるまで何分かかる？
Q2.電車で迷惑行為はどれくらいの人がやっている？
Q3.遮断機が下りている踏切を渡っちゃう人はどのくらいいるの？
Q4.朝の駅、近くの混雑している階段と遠くの空いている階段、どっちが早い？
Q5.駅前に1分以上路上駐車している人はどのくらいいる？
Q6.バスで到着前に立ち上がる乗客はどのくらいいる？
Q7.バスを降りるとき、降車時間は一人どれくらいかかる？

以上のような普段、ちょっと気になることを真面目に観察した、
高崎経済大学の教授と学生の調査・研究発表です。

因みに、前述の答えは次のとおり。
A1.速くて２分、遅くて８分、平均4分31秒。早く立って並んでも６分の差。
A2.１割の人が大声・騒音、荷物などの迷惑行為を、無自覚にしていました。
A3.16人中5人。若い男性が渡り、釣られて渡った方が事故に逢う事例がありました。
A4.空いている方が１分早い。遠回りしても空いている階段を使った方が速いようです。
A5.１２％。バスの通行妨害になったり、発進時事故の危険が高いようです。
A6.３分の一が停車３秒前に立ち上がりました。転倒の危険ありです。
A7.平均一人４秒。転倒の危険を顧みず早く立ってもこんなものです。

“狭い日本、そんなに急いでどこへ行く”という標語がありました。
運転手さんを待たしては悪い、という美意識もありますが、
“右に倣え”と“早い者勝ち・得”の思いも強い気がします。
実際に計ってみたら、たいした得でなかった、くたびれ損ですよという内容でした。