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幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言
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幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言

目崎雅昭【著】

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幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アスペクト
発売年月日 2011/06/25
JAN 9784757219410

幸福途上国ニッポン

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商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2016/03/21

豊富ないくつものDataと幸福との相関関係 なぜ日本は幸せを感じないのか? そもそも幸せッて何? 幸せになるために、じゃどうすればいい?

Posted by ブクログ

2015/11/30

ブータンは教育と医療が無料。インドに水力発電を売却。 個人の自由度はない。鎖国政策。 1975年、隣国のシッキム王国がインドに併合。 情報と人の流れを制限するブータン流のGNHは参考にならない。 専業主婦に給料を全部渡し、小遣いをもらう仕組みは日本だけ。 お気楽ラテンアメリカ...

ブータンは教育と医療が無料。インドに水力発電を売却。 個人の自由度はない。鎖国政策。 1975年、隣国のシッキム王国がインドに併合。 情報と人の流れを制限するブータン流のGNHは参考にならない。 専業主婦に給料を全部渡し、小遣いをもらう仕組みは日本だけ。 お気楽ラテンアメリカ流と勤勉合理的北西ヨーロッパ流。 仕事がなくてもなんとかなるさ。 デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、スイス、オーストリア、オランダ。 あらゆるデータがトップクラス。 日本との違いは寛容度の低さ。異質な個人をどれだけ受け入れるか。 無力感を学習する。 日本人は楽しい時間を過ごすのは罪の意識があり、選択の自由が少ないと感じ、自らの意志を反映できない人生を過ごしている。そのため、幸福感が少ない。 集団主義。メディアのいいなり。連帯責任の罠。 中国も幸福度は上昇しないだろう。 自分でコントロールできないと感じると人生の満足度は下がる。 内的な権威はやっかい。良心は内面化した監督者。願望や目的は社会の要求が内在化しているだけ。 自分自身であることを放棄する=世間の評価をそのまま受け入れる。 ラフターヨガ。自分の感情を抑えることは喜びも半減すること。 中毒とは人間が幸せを求める途中で起こした事故。 新しいものや危険なものみ魅了される心。 安易な快楽とフローの充足感。 登山はヘリコプターでは得られない充足感がある。 フローを体験しない人は刹那的な快楽を繰り返す。 隣の芝生はいつも青い。銀メダルよりも銅メダルのほうが幸福。 位置財産=一位であることに価値がある。 非位置財産=健康や自由など。他人とは比較できないこと。 位置財産への欲求はなくならないが、非位置財産へ焦点を合わせることが幸福に繋がる。 集団に同化しないことを迷惑と考えるのは軍隊と同じ。 迷惑を考えて周囲を気にすることは、他人の秩序を優先する発想。 他人の行動で気に入らないことは、個性と考える。

Posted by ブクログ

2013/05/03

各種の「幸福度」なる統計を見てみると、軒並み下位にランキングされてしまう我らが日本。その理由を構造問題として解き明かそうとする良書である。本書によると、各国の幸福度は、宗教、信仰心の強弱(教会に行く頻度など)、気候条件、平均寿命、1人当たりのGDPと所得格差、地域主権の強弱、社会...

各種の「幸福度」なる統計を見てみると、軒並み下位にランキングされてしまう我らが日本。その理由を構造問題として解き明かそうとする良書である。本書によると、各国の幸福度は、宗教、信仰心の強弱(教会に行く頻度など)、気候条件、平均寿命、1人当たりのGDPと所得格差、地域主権の強弱、社会の寛容性(女性や社会的マイノリティの活躍度と、それを支える法律的支援状況)など、多数のファクターと複雑に関連づいている。 幸福度が高い国は、北欧諸国と南米諸国に多く集まっている。逆に、経済的に豊かで民主主義が浸透しているにもかかわらず幸福度の低い国として、日本だけでなく、韓国、台湾、シンガポールなどの東アジア諸国が軒並み列挙される。東アジアでは儒教の価値観が市民生活まで深く浸透しており、「個人の自由」よりも「集団の秩序」を優先する文化・慣習・空気が重んじられているところに原因があると著者は結論付けている。個性を抑圧して集団の調和を重んじる社会では、幸福度は頭打ちにならざるを得ない、ということだ。 日本では、終戦直後、高度成長期、バブル期、現代と時代が移っても、幸福度はほとんど変わっておらず、経済成長や物質的豊かさが日本人の幸福度の向上にほとんど寄与していないことを裏付けている。表向きは「個性的である」ことを求めながら、実際は「周囲と同化する」ことへの暗黙の強制力が働いているような環境では、一定以上の幸せは望めないのかもしれない。 もっとも、「個人の自由」より「集団の秩序」を優先するのは、生物種として考えれば当然のことである。各個体が自由勝手にふるまうような種族は、早々に絶滅の憂き目を見ることになる。人類においても、「個人の自由」が謳われ始めたのは近代以降のことであり、それほど歴史があるわけではない。それ以前の人類は、それほど幸福ではなかったのか?それに、東アジアで実質的に「個人の自由」が妨げられている原因を、儒教だけに押し付けてしまっていいものかどうか、いろいろ疑問点は残る。それでも全体的な議論には説得力があり、非常に面白い本であった。

Posted by ブクログ

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