ハインリッヒ・ヒムラー

松永祝一(著者)

• 販売会社／発売会社: 文芸社
• 発売年月日: 2005/12/01
• JAN: 9784286005461

商品レビュー

2017/11/22

親衛隊や秘密警察ゲジュタポを率いたヒトラーの側近の一人です。
幼年期から青酸カリでの自殺に至るまで、ヒムラーの人生が綴られています。
ナチスはヒトラーやヒムラーだけでなく、様々な社会や国家と人間の思想によって生まれた集団です。
皆が想像するヒムラーも本来の姿ではなく、周りの環境によって徐々に形作られていったとわかります。
いつでも、だれでも、状況が揃えば同じになり得るということを、カリスマ性とは縁遠いヒムラーが体現しているように思えます。

2015/12/08

ヒムラーはあたかもドイツ神話の中に出る神の集団を20世紀に出現させようとした。
バイエルンの保守的な環境で育ち、祖国愛と礼節、そして事自己牲の精神を植え付けられたヒムラーは女性および酒と音楽で毎日を過ごす若者を理解できなかった。ヒムラーはこれらの若者たちを人格矯正のために収容所に入れるように命令したが実行されることはなかった。