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老いの心の十二章 放送大学叢書014
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 左右社 |
発売年月日 | 2011/04/30 |
JAN | 9784903500485 |
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老いの心の十二章
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老いを生きるとはどういうことか、ということについて、老年期の心理、病理の視点から考える本。様々な症例、具体的な患者の様子も盛り込まれている。 知らず知らずのうちに「高齢者」とひとくくりにして、社会の邪魔者扱いし、また、老いるということを否定的に捉えている、という現代の問題につ...
老いを生きるとはどういうことか、ということについて、老年期の心理、病理の視点から考える本。様々な症例、具体的な患者の様子も盛り込まれている。 知らず知らずのうちに「高齢者」とひとくくりにして、社会の邪魔者扱いし、また、老いるということを否定的に捉えている、という現代の問題について認識することができた。「若返り」、「アンチ・エイジング」といった概念は、単純に「老いの否定」(p.26)であり、老年期に、心身の衰えや孤独を受け入れながら、いかに自分らしい生き方をするか、という視点が欠けているという指摘に、考えさせられた。また、痴呆についても、様々な能力の低下や障害などの欠落症状が挙げられ、うろたえさせられることが多い。しかし、「保持している能力を引き出すことが治療やケアの鍵である。欠落を探すより、保持に目を向けると『そのひとらしさ』が浮き彫りになり、サポートによりその能力を発揮できるようになる。」(pp.135-6)という視点が大事であることが分かった。 発達心理学の内容として勉強したのが幼児期から青年期のことばかりであったので、逆に中年期、老年期について知るのは新鮮だった。「中年期は、思春期・青年期とならんで人生の精神的危機状況である」(p.104)が印象的。 老年期の病理として、痴呆、せん妄、妄想、うつなどが解説されている。著者は精神科医で、患者の様子や状態、対処例なども簡単に載っており、現実に介護をする対象のいる人にとっては、身近な問題として感じられる内容であると思う。 この本はもらった本なので読んでみたが、まだ老いとかを認識できないおれは、もらわなければこんな本は読まなかったと思う。でも、いつか自分や自分の身の周りの人が老いていく状況が必ず訪れるわけで、そうなる前に、少し知っておけただけでも良かった。(11/07/16)
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