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東京の街に出て来ました
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2011/03/22 |
JAN | 9784334976439 |
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東京の街に出て来ました
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東京にいる友達に会いに行くとき、 いつも少しソワソワする。 そのソワソワは、その友達に対するものではなく、 「東京」に対する、ソワソワだ。 隣接県に住んでいるというのに、 今のぼくは、東京が日常ではない。 日常だったときもあって、 たぶん、そのときの皮膚感覚が、 でもある...
東京にいる友達に会いに行くとき、 いつも少しソワソワする。 そのソワソワは、その友達に対するものではなく、 「東京」に対する、ソワソワだ。 隣接県に住んでいるというのに、 今のぼくは、東京が日常ではない。 日常だったときもあって、 たぶん、そのときの皮膚感覚が、 でもあると思う。 まだ心を刺激するから、 垣内ひろしさんの「東京の街に出て来ました」は、 もともとブログで発表されたもの。 そのブログを最初に見たときから、 すっとハマってしまった。 冒頭の通り、隣接県生まれのぼくには、 「上京」という感覚は気薄なのだけど、 気薄なゆえに、憧れているところもある。 似たようなところでいうと、 方言がないから、方言を喋ることに憧れがあるのも、 同じかもしれない。 そう、ちょうど東京で働いていたときは、 「上京」してきた人とよく遊んだりしていたのだ。 その人は今はもう、東京にいなくて、 東京で会うことはないのだけど、 今でも、東京に行くと、その感覚が甦ってくる。 そして「東京の街に出て来ました」の雰囲気が、 そのときの感覚にすごく似ている。 垣内さんの「東京」を通じて、 ぼくは「上京」や「一人暮らし」ではなく、 それを思い出すのだ。 東京は大きなおもちゃ箱。 楽しいことも、せつないことも、 素敵なことも、間違ったことも、 ぜんぶしまった、おもちゃ箱。 だから、今でも、ソワソワするんだな。 そんな気持ちになるのです。
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