江戸川乱歩に愛をこめて 光文社文庫

ミステリー文学資料館【編】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2011/02/09
• JAN: 9784334749118

商品レビュー

2020/04/28

アンソロジー的な本は読んでいて、自分の嗜好がわかる。結局、自分はこういう読み物が好きなんだなぁと。森真沙子、有栖川有栖、恩田陸、島田荘司、北杜夫、結局…この辺り。そして、意外と自分が江戸川乱歩、そんなに読んでいなかった事に気づく。明智小五郎…うーむ。

2016/08/03

乱歩のような事件や、乱歩の事件名や人物名が出てくるような話を集めたアンソロジー。

『悪魔のトリル』が一番乱歩らしさもあったし面白かった。

最後の『小説・江戸川乱歩の館』は乱歩の晩年の生活が書かれていて、あっさりとした書き方ではあるけど最期の場面はなんだかとても切なかった。

2013/01/13

同シリーズの「シャーロック・ホームズに愛をこめて」とは違い、パスティーシュ集というよりは、乱歩のような事件の状況、乱歩のタイトル借用といったオマージュ的作品が収められている。
どれもこれも、乱歩への愛がこもっている作品ばかりだった。
個人的には最後の収録作「小説・江戸川乱歩の館」の擬似伝記調の語り口がよかった。
乱歩の伝記でありつつ、小説なので乱歩自身も登場人物となり心情を吐露しているのが面白い。