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「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! 講談社+α新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/01/20 |
JAN | 9784062726986 |
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「病院」がトヨタを超える日
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医学部生のときに2度読み、10年以上経って中堅医師になってから再読。病院の株式会社化などやや極端な主張も目立つものの、医療を他所からの金銭的支援を必要とする国家のお荷物と捉えるのではなく、50兆円産業ととらえる考え方自体は今も昔も、それどころか生産性の向上やAIの台頭で将来的に人...
医学部生のときに2度読み、10年以上経って中堅医師になってから再読。病院の株式会社化などやや極端な主張も目立つものの、医療を他所からの金銭的支援を必要とする国家のお荷物と捉えるのではなく、50兆円産業ととらえる考え方自体は今も昔も、それどころか生産性の向上やAIの台頭で将来的に人余りが起きうる局面でこそ非常に重要な考え方だと感じます。 医療という概念のパラダイムシフトとでもいうべき改革案がいくつも登場しますが、どれも筋の通ったものばかりで、 ・地域の方の参加を前提とした病院づくり。疾患教育と療養サポート ・ワンコイン診療、合理的な診察検査治療システムの構築、カルテ情報の共有などによるコストパフォーマンスの向上 ・徹底的にマイナンバーを活用した保険制度および診療システムの合理化 ・富裕層向けビジネスでの収益改善 と、たしかに遂行することができれば確実に効果のあるものばかりです。しかしおそらく自分の無知をさらけ出したくない医師会(民間病院の利益団体)の方々は特に2,3項目について、お金という政治力を利用して強く反対するので残念ながら部分的にしか実現しないでしょう。現に13年経った今も実現していません。 皆保険の問題点はおっしゃるとおりで、質を正しく評価する手段は無く、現状は医療の質に大きなばらつきがあるにも関わらず同一の医療行為に対して同一の医療費が支出されています。そのため患者の健康というアウトカムを度外視して経営を最適化するならば、患者や疾病を無理矢理作り出すという禁じ手を除けば、建物や機器を更新しない、人を最低限しか雇わない、勉強以外のことに時間を使う、など極力コストを下げることが主眼となります。そのため適切な評価機構と医療の質向上へのインセンティブを用意することが必要であるのは明白です。しかし医師と患者の情報の非対称性の点から患者に医療機関を選ばせるのはあまり良い手とは言えない場合も多く(無能だけど愛想はいい口だけの医者はいくらでもいます、逆もまたしかり)、その点で株式会社化には不安が残ります。 結局北原先生の現在されている通り、法律の範囲内で街ぐるみの健康増進活動を行っていくことが現時点で日本でできる最良の医療改革なのかもしれません。個人的に、国にはマイナンバーを利用した徹底的な医療の合理化を通して、「スケールメリットが働かず生産性も低く人的資源を無駄遣いし存続するためだけに存在する」としか表現のしようのない小規模低レベル民間病院を徹底的に潰しまくってほしいですが、そういうことに真面目に取り組むと舛添、豊田、斎藤のようになるのが今の日本という国なんだと思います。 随所で出てくる歴史や経済の知識は鼻につく気がしないでもないですが、付け焼き刃ではなく本当に深い教養に裏打ちされているからこそこれだけ素晴らしいグランドデザインができるのだろうと、やはり知は力です。
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来たる超高齢社会においていかに効率的で質の高い医療の仕組みを構築するか。 病院組織をビジネス視点から捉え再構築しようとしたパイオニア的な本。
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東大の医学部を卒業後、病院での勤務経験を積んだ1995年に東京・八王子で自らの名を冠した「北原脳神経外科病院」を開設、「世のため人のため、より良い医療をより安く」・「日本の医療を輸出産業に育てる」という理念のもと、「ニッポンの医療を変える男」として注目を集める北原医師。国家予算の...
東大の医学部を卒業後、病院での勤務経験を積んだ1995年に東京・八王子で自らの名を冠した「北原脳神経外科病院」を開設、「世のため人のため、より良い医療をより安く」・「日本の医療を輸出産業に育てる」という理念のもと、「ニッポンの医療を変える男」として注目を集める北原医師。国家予算の半分に迫る勢いで増え続ける国民医療費や、医師不足による医療崩壊という大問題を解決するには、医療を「福祉」ではなく利益を生みだす「産業」に転換することが唯一にして最善の方策と考える。多忙な診療の傍らで経済学や海外の医療事情を学んだ著者は「今の日本経済にとって最大の成長産業は医療」と結論付け、医療の危機を「産業化」で乗り切ろうという斬新な発想を展開する。その理念どおり2016年にはカンボジアに病院をオープン、産業としての医療を極め、「日本の病院まるごと輸出」を実現した。評論家ではない行動家が熱く語る医療改革論。
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