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金閣寺の燃やし方
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/10/30 |
JAN | 9784062166195 |
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金閣寺の燃やし方
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
著者の酒井さんは三島由紀夫のファンらしい(「あとがき」参照)。ならば、この本はかなり三島と意識的に距離をとって書かれたのだなあ、と感じた。金閣寺を燃やした林養賢、その事件を題材に『金閣寺』を書いた三島、それを批判的に読み込んだうえで自身の作品を書いた水上勉。この三者の人生と金閣...
著者の酒井さんは三島由紀夫のファンらしい(「あとがき」参照)。ならば、この本はかなり三島と意識的に距離をとって書かれたのだなあ、と感じた。金閣寺を燃やした林養賢、その事件を題材に『金閣寺』を書いた三島、それを批判的に読み込んだうえで自身の作品を書いた水上勉。この三者の人生と金閣寺との関わりを文字で、足でたどりながら、酒井さんは、三島的な心情と水上的な心情が当時も今も我々のなかにあるのではないか、という。「しかし二つの部分は私の中で、決して交わることがないのです」(p255)と、酒井さん自身の内面についても述べられている。私は、どちらかというと水上寄りの心情を持つ人間であり、『潮騒』を中学の課題図書で読まされて以来、三島の作品は敬遠してきた。でもせっかくの機会なので、『金閣寺』を手に取ってみようと思う。
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三島由紀夫と水上勉の対局的な「金閣寺」放火事件の作品を掘り下げた評論。読んでいて、酒井さんが犯人の生地へ行ったり2人の作家の生い立ちを丁寧に調べ対比し、作品に投影されてることを指摘している点に納得。「金閣炎上」はまだ読めていないけど「五番町夕霧楼」を読んでいると、番人心情にフォー...
三島由紀夫と水上勉の対局的な「金閣寺」放火事件の作品を掘り下げた評論。読んでいて、酒井さんが犯人の生地へ行ったり2人の作家の生い立ちを丁寧に調べ対比し、作品に投影されてることを指摘している点に納得。「金閣炎上」はまだ読めていないけど「五番町夕霧楼」を読んでいると、番人心情にフォーカスできているのは水上勉さんなのかなと思う。三島由紀夫の「金閣寺」は炎上事件をモチーフとして文章の美しさを描いたもので主人公に犯人を投影するのは違うのかなと感じた。なかなか手に入らない本だけど復刊しないかな
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とにかく題名にドキッとしました。読んでみて、最初は難しいかなと思いましたが、案外読みやすいので、すすっと頭に入ってきました。三島由紀夫と水上勉、という偉大な作家を金閣寺が燃えた事件を通して見直すとは、なかなか面白い発想でした。文章も私にも理解しやすく、おオススメのエッセイだと感じ...
とにかく題名にドキッとしました。読んでみて、最初は難しいかなと思いましたが、案外読みやすいので、すすっと頭に入ってきました。三島由紀夫と水上勉、という偉大な作家を金閣寺が燃えた事件を通して見直すとは、なかなか面白い発想でした。文章も私にも理解しやすく、おオススメのエッセイだと感じました。
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