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母と娘 ふたつの秘悦 竹書房ラブロマン文庫
定価 ¥712
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2010/08/02 |
JAN | 9784812442531 |
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母と娘
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
多人数ヒロインながらバランスの良さが好印象
霧原作品としてはかなり甘いストーリーではなかろうか。早期退社して料理店を開いた56歳の熟年主人公こそ定番的設定ながら、下心を出すでもない実直な性格である。それに何より女性陣が揃いも揃って主人公に心を預けていく展開であり、猛烈な想いを寄せていくヒロインまでいる。4人もの多人数ヒロイ...
霧原作品としてはかなり甘いストーリーではなかろうか。早期退社して料理店を開いた56歳の熟年主人公こそ定番的設定ながら、下心を出すでもない実直な性格である。それに何より女性陣が揃いも揃って主人公に心を預けていく展開であり、猛烈な想いを寄せていくヒロインまでいる。4人もの多人数ヒロインながらメインとサブにきっちり分かれ、その立ち位置とバランスが良好に配されたことで、様々な要素を盛り込んだドラマが心地良く流れていく秀作に仕上がったと思う。 本作の肝である「母と娘」のダブルメインヒロインでは、息子の嫁と主人公に背景を持たせてストーリーの土台としている。また、嫁と夫(主人公の息子)の夫婦仲にも、以降の展開に奥行きをもたらす設定があり、複雑な境遇と悩ましい想いを有することになった嫁と、シンプルに主人公達との同居に至った嫁の母との対比がなされている。主人公との距離を次第に縮めていく母に内心嫉妬する嫁が可愛らしいが、そこに秘められた情念の深さが官能シーンで発現する。嫁は「ボタンの掛け違い」を未練たっぷりに後悔しているのである。対する母との交わりには清楚ないやらしさがある。貞淑に恥じらう初々しさがある反面、シチュエーションや責められ方には妖艶さもある。奥ゆかしく清らかな母と、ある意味ドロドロな嫁(娘)という、一般的なイメージとは異なる設定と展開もまた興味深い。 これら本線に対し、料理店の女性シェフや雑誌の女性記者といったサブヒロインとは実質的な一夜の関係にして無用な交錯や衝突を避けている。仕事や彼氏に対する悩みを解消する癒しと慰めの情交であり、代わりに料理店立て直しのサブストーリーに活躍の場を与えている。 こうした女性達の想いや悩み、葛藤を受け止めていく情交が、母娘丼や複数人プレイがあるでも、(アオザイの着衣合体は格別として)玩具を用いるでもなく、心と体を通わせる合体場面だけで計7度も描かれているのは素晴らしい。そのどれもが濃密で、体位も、その変化もイメージしやすく、興奮度の高い描写が冴えている。
DSK