死者・空の青み ジョルジュ・バタイユ著作集第4巻

ジョルジュ・バタイユ(著者), 伊東守男(著者)

• 販売会社／発売会社: 二見書房
• 発売年月日: 1971/01/01
• JAN: 9784576000169

商品レビュー

2012/08/18

「死者」
非常にバタイユらしい作品。エロくてグロいけど、とても惹きつけられる。
一気に読んでしまった。

「空の青み」
レポートを書くために再読。やっぱり面白い。
今回はレポートを書くつもりで読んだので、登場人物につて色々考えさせられた。
ダーティは至上の存在で美しい。けど、醜く憎悪さえ感じるラザールに今回は惹きつけられた。
人間心理が非常に深いのでたくさんの人に読んでもらいたい。

2011/02/04

幾分多かれ、また少なかれ、
人間というものはだれしも人生の多様な真理を顕かにしてくれる特定の物語、小説につながっているのだ。

時として大いなるおののきの中に読まれる、
これらの物語のみが人間をその運命との関連において
位置づけるのだ。

それ故にこそ我々は
これらの物語がいかなるものたり得るかを、

さらにまたそれによってロマンが更新され、
いや、というよりも永久化されることになる努力を
いかに方向づけて行くかを情熱をこめて究めていかねばならないのだ。

ふーん。

それって、ワクワクして楽しいけど、同時にちょっと哀しいね。
大いなる物語、果たしてそれは救いなのか呪いなのか？

2008/09/05

何かを恐れている人が震えるほどだいすき

八方美人なひと
へんにおびえてるひと
ひとみしり
ひとにすかれるようなことをいうひと

こういう中途半端に大人になってしまった人たちを見るととても愛おしくなる

まったく作品と関係なさそうなことを書き連ねたけれども
つまり何がいいたいのかというとバタイユのへなちょこさが私は狂おしいほどに愛おしい