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眼の奥の森
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 影書房 |
発売年月日 | 2009/05/08 |
JAN | 9784877143930 |
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眼の奥の森
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
さまざまな文学的手法を駆使することで,個人の単なる一事件を「沖縄」「暴力」により増幅した作品。小夜子と盛治がどのように分断されているかに注目するのが良さそう。
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菅野完氏のツイートで知り、興味が湧き読んでみました。小説の手法には斬新なものを感じましたが、筋立て、ストーリーはどうしてもリアリズムとして読まざるを得ず、そこに面白さを感じられなかった。
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友人の勧めにより読んだ。 これは良い。 章立てはないが実質この小説は10の短編で構成されている。 それらは全て<戦争>という一つの現実を軸に繋がり描かれている。 その短編はそれぞれ一人称が異なる。 そして時間軸も異なる。 被害者の視点、加害者の視点、過去の視点、現代...
友人の勧めにより読んだ。 これは良い。 章立てはないが実質この小説は10の短編で構成されている。 それらは全て<戦争>という一つの現実を軸に繋がり描かれている。 その短編はそれぞれ一人称が異なる。 そして時間軸も異なる。 被害者の視点、加害者の視点、過去の視点、現代の視点。 この小説について語るのに沖縄語は外せない。 これが強烈でありリアリティを増す。 盛治と小夜子の間で交わされる言葉。 二人にしか通じない言葉。 二人と、標準語を話す人々、また立場上衝突した人々との理解し合えない記憶と感情。 これはまた今を生きる沖縄の血を引く者とその他の人との関係ともシンクロする。 小説内にも出てくるが沖縄出身の作家にしか書けない小説がある。 それは誰にも理解されるものではない。 表出しなくても彼らには本源的に抱えている悲しみ、怒り、憎しみ、愛、意地、誇りがある。 それらを盛治を始めとした島民に込める。 しかし、島民にも闇はある。 占領するもの、占領されるものという二項対立では語れない善悪、光と闇が存在する。 その心の内を生々しく表現されている。 読み終えたばかりでうまく言語化出来ないが久しぶりに良い小説を読んだ。 タイトルも秀逸。 久しぶりに味わったこのインパクトと余韻の感触が堪らない。 他の作品も読もうと思います。
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