米原万里、そしてロシア

伊藤玄二郎【編】

• 販売会社／発売会社: かまくら春秋社
• 発売年月日: 2009/04/29
• JAN: 9784774004341

商品レビュー

2016/05/20

米原万里さんが亡くなったのは今から10年前、2006年5月のことだ。
今、生きておられたら現在の世界情勢について、歴史や語学教育について、あの歯に衣着せぬもの言いでなんと言うだろうか？聞いてみたかった。
井上ひさしさん同様多くの人がそう考えている。だから米原さんの遺してくれたものは読まれ続けているのだろう。見目麗しく、犬猫をこよなく愛する。本当に唯一無二の存在だった。

2013/04/17

米原万里氏絡みの本が読みたくて。後半からロシア絡みで米原万里氏の事が出てこなくなったのが残念。最後の対談も公開対談だったせいか、それほど斬新な対談でもなかった。

2009/05/05

2009年4月29日から5月8日まで鎌倉芸術館で開催されている「米原万里、そしてロシア」展の記念刊行物。2006年5月25日に56歳の若さでこの世を去った氏を偲んで、彼女と関わった人々が「米原万里とは」「ロシアとは」を様々な視点から書き綴っている。本書を読んで、通訳者としてというより、ひとりの米原万里という人物自身に興味を持った。同時に、ロシアという国についてももっと詳しく知りたいと思った。トルストイやドストエフスキー、ツルゲーネフの有名な著作は知っているが、ロシアの歴史的背景（ソ連の崩壊）に文学などの芸術が深く関わっているということは、非常に興味深い。どの国も、文化や伝統を支える歴史がある。本書を通して、その視点から氏と少しだけお近づきになれる気がする。