仁王 知られざる仏像の魅力 中公新書

一坂太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2009/04/25
• JAN: 9784121019950

商品レビュー

2024/04/26

中公新書　一坂太郎　「 仁王 」

北海道から沖縄まで日本全国の仁王像を紹介した本。地域の文化財として修復保護を受けて 現状の姿をくいとめている。地域の文化財保護活動の重要性を知った。各地域の文化財の本を読み集めていこうと思う

共通した仁王像は、筋肉隆々な上半身に流形の天衣をまとい、怒りの形相で拳を振り上げている姿。強さの象徴である仁王が 民衆の健康を願う信仰対象に転化している

運慶作8メートル超の東大寺南大門像や法隆寺の仁王像が下を見下ろす写真は圧巻。5メートル超の浅草寺の仁王像や高村光雲作の善光寺像も威圧感が凄い

2014/11/03

＜目次＞
はじめに
第1章　　仁王像とは何か
第2章　　北海道・東北地方
第3章　　関東地方
第4章　　中部地方
第5章　　近畿地方
第6章　　中国・四国地方
第7章　　九州・沖縄地方
おわりに

＜内容＞　　　
逗子市図書館。寡聞にしてこの本の存在を知らなかったが、仁王像にしぼった廉価本は初めてではないか?有名なものは「東大寺南大門」しかないジャンルだが、寺の入り口を飾る（守る）仁王は、実はよく目にする身近な存在であることは確かだ。全国のそうした優像（こんな言葉ないか）を紹介している。著者の仏像愛がに滲み出ている本。仁王はなぜ1対なのかはよくわかっていないらしい。