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山頭火ウォーズ(3) レイの青春事件簿 YA!ENTERTAINMENT
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/04/13 |
JAN | 9784062694155 |
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山頭火ウォーズ(3)
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
パスワードシリーズを久しぶりに読んだので、他に読んでない本はないかと本棚を探したら、この本が見つかりました。「レイの青春事件簿」は全部読んだと思い込んでいましたが、うっかりしていました。ちなみに、4冊目も出ているようです。そのうちチェックしたいと思います。 パスワードシリー...
パスワードシリーズを久しぶりに読んだので、他に読んでない本はないかと本棚を探したら、この本が見つかりました。「レイの青春事件簿」は全部読んだと思い込んでいましたが、うっかりしていました。ちなみに、4冊目も出ているようです。そのうちチェックしたいと思います。 パスワードシリーズに比べると、こちらのシリーズの方が読みやすいですね。登場人物が少ないからか、パズルの話が控えめだからか、あるいは、作者が想定している読者層が違うからか、確かなことは分かりませんが、ストーリーに没入できるのは「レイの青春事件簿」シリーズだと感じました。 先日読んだ「パスワード 渦巻き少女」もアート対決ということでしたが、こちらも「自由律俳句」でバトルいうことで、発想が似ていると感じました。ただ、俳句自体で勝負が決まるわけではなく・・・ここから先はネタバレになりそうなのでやめておきます。 パスワードシリーズをずっと読んできた者としては、野沢レイが高校生という設定はどうしても違和感があります。まあ、楽しめる一冊であることは間違いありません。Stay Homeでも読書で充実した週末でした。
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「俳句戦争」勃発で、現代アート研究会に存続の危機がおとずれる。 同じ頃、学園祭のミスコンをめぐり陰謀が…。 その狙いは? そして首謀者は? 高校生の少女探偵レイシリーズ第3弾。
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“その瞬間。 クラリと。 めまいにも似た感覚がレイをおそった。あらっ、どうしたのかな、わたし?そのとき、伊藤晶子のアルト声のつぶやきが耳にとどいた。 「龍は怖いですわね、野沢レイさん」 えっ?なにをいわれたのか、レイはとっさに理解できなかった。 「あの……いま、なんと?」 「ほほ...
“その瞬間。 クラリと。 めまいにも似た感覚がレイをおそった。あらっ、どうしたのかな、わたし?そのとき、伊藤晶子のアルト声のつぶやきが耳にとどいた。 「龍は怖いですわね、野沢レイさん」 えっ?なにをいわれたのか、レイはとっさに理解できなかった。 「あの……いま、なんと?」 「ほほほ、なんでもありませんわ。では、きょうはこれで」 伊藤晶子は教室の引き戸に向かっていく。あっと、そうだわ。ひとついいわすれたことがあったのを、レイは思いだした。 「山頭火ウォーズ!」 うしろから言葉をなげかける。伊藤晶子の足がとまった。ふり返ろうとはせず、背中ごしに問いかけてくる。 「山頭火ウォーズですって?なんですの、それは?」 「自由律俳句戦争のネーミングよ。ウチの今泉部長が考えたのだけれども。どうかしら、伊藤晶子さん?」 「ははあ……なるほどなるほど。ええ、よろしいのではございません。いい呼び名だと思いますわ。そうときけば、『∞』の四人の句士もいっそう士気が高まることでしょう。楽しみですわね、野沢レイさん」 いいのこすと、伊藤晶子は教室から消えた。レイはなおしばらく、その場にたたずんでいた。 なんだか、ずいぶんおおごとになってきたな。レイは前髪をかきあげる。さまざまな疑問だ、どっと頭に押し寄せてきた。” あ、やばい。 前作の内容忘れてる……。 “午後二時。 イギリス埠頭の波止場に、レイはひとりで立ちつくしていた。月光横丁を通りぬけ、まっすぐここにやってきたのだ。 海面をわって吹きよせる風が、レイの髪をかき乱す。 レイの心も千々に乱れていた。 流川幻水からきかされた話。 古書店の名前同様、実態のないひとつのまぼろしみたいな話だった。 そんな話に乗れるわけがない。ふつうなら。 でも。 おもしろそう。 レイの頭のなかに、そうささやく声があった。もしかしたらレイの「探偵脳」が、そうと語りかけてきたのかもしれない。 どうしよう。 レイは迷った。 迷ったいっぽうで、レイは予感してもいたのだった。わたし、きっと、流川幻水と手を組むことになるのだろうな、と……。”
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