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女神記 新・世界の神話
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女神記 新・世界の神話

桐野夏生【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2008/12/01
JAN 9784048738965

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商品レビュー

3.4

60件のお客様レビュー

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2024/06/23

友達に紹介されて読んでみた。というか、友達に面白いと言われなければ絶対に読まなかった本。 祭祀と神話を融合させて男女の因果を描いた作品で、この一冊によく詰め込んだと思うくらいに充実した内容だった。 フェミニスト的な作者の意図は自分には刺さらなかったけど、ちゃんと主張がわかるので尖...

友達に紹介されて読んでみた。というか、友達に面白いと言われなければ絶対に読まなかった本。 祭祀と神話を融合させて男女の因果を描いた作品で、この一冊によく詰め込んだと思うくらいに充実した内容だった。 フェミニスト的な作者の意図は自分には刺さらなかったけど、ちゃんと主張がわかるので尖った良い作品だと思います。単純に面白かった!

Posted by ブクログ

2021/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴメン、よくわからなかった。 ただ、読みながらかつて何かの本で、死者の骨を洗い続けるのが女性の役目、と言いう沖縄の風習に驚いたことを思い出した。

Posted by ブクログ

2021/02/16

『新・世界の神話シリーズ』が気になって桐野夏生作品を初めて読んだ。 日本神話のイザナギ・イザナミの話だが、主人公は南の海蛇島(沖縄久高島のイメージ?)の掟によって闇の巫女の運命を背負わされたナミマ。 ナミマは過酷な人生を16才で閉じ、黄泉の国でイザナミに使えることになる。 イ...

『新・世界の神話シリーズ』が気になって桐野夏生作品を初めて読んだ。 日本神話のイザナギ・イザナミの話だが、主人公は南の海蛇島(沖縄久高島のイメージ?)の掟によって闇の巫女の運命を背負わされたナミマ。 ナミマは過酷な人生を16才で閉じ、黄泉の国でイザナミに使えることになる。 イザナギとイザナミの話は国造りより、黄泉の国での別れとその後がメインになっている。 「1日1000人の人間を殺す」と宣言したイザナミの怨みと嫉妬がこれ程深く永遠だとは想像もしなかった。イザナミは、怨みの感情を抱え悶えるほど苦しんでいる。 桐野夏生さんの大胆な発想にドキリとする。 神話だし、神様だし、おおらかだと思っていたが、男と女の話と考えたらイザナミの気持ちも理解できないこともない。いや、人間でもここまでの執念はすごい。やはり神だからなのか。 「神は私たちの欲望も穢れもすべて引き受けて、過去を背負い、永遠に変わらない存在」 なるほど、そう捉えれば納得する。 イザナギは「死の穢れを怖れるあまり不老不死を望む。生に限りがなければ真に愛し共に生きたりはできない」と悟る。 これはもう神様の感情じゃなわ~と思うけれど、その想いに至ったイザナギに胸を打たれる。 ナミマの語りが心に染み、哀れみをさそう。 イザナミと出会わせることで話は深く、おもしろくなっている。 稗田阿礼、黄泉の国においても才女ぶりを発揮していて笑えた。

Posted by ブクログ