検証 港から見た食と農 自給率の危機と押し寄せる食品汚染
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検証 港から見た食と農 自給率の危機と押し寄せる食品汚染

柳澤尚【著】

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検証 港から見た食と農 自給率の危機と押し寄せる食品汚染

定価 ¥1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クリエイツかもがわ/かもがわ出版
発売年月日 2008/04/17
JAN 9784902244953

検証 港から見た食と農

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2014/08/13

40%を下回る食料自給率(カロリーベース)。 安価な外国産の食材が幅を利かせるスーパーの陳列棚。 こうして私たちが容易く手にする食べ物は殆どが港からやって来る。 神戸税関に長年勤めた著者が、水際の輸入食品の実情から日本が抱える食の問題に幅広く切り込む。 トピックスが多い為ひとつひ...

40%を下回る食料自給率(カロリーベース)。 安価な外国産の食材が幅を利かせるスーパーの陳列棚。 こうして私たちが容易く手にする食べ物は殆どが港からやって来る。 神戸税関に長年勤めた著者が、水際の輸入食品の実情から日本が抱える食の問題に幅広く切り込む。 トピックスが多い為ひとつひとつの内容はそれほど深くない。けれど私たちの身近な食を見直すきっかけとなる入門書としては非常に良いと思う。 1.農は港にあり、食は港にあり 2.「ギョーザ事件」再発防止はだいじょうぶか 3.広がる食品汚染、心配な日本の農業 4.食べ物をめぐる異常な環境 -企業任せの健康管理 -米の人口扶養力の高さ/連作障害なし -水田270万hのうち40%が休耕田(106h=四国の半分) -世界の農産物の輸入量の約10%を日本が輸入 世界人口67億人に対して日本人口1億2800万人(約2%) -日本独特の食べ物の輸入(枝豆、生姜等) -魚の輸入も世界一 5.BSEとアメリカ産牛肉 6.偽装事件の裏に何が見えるか -中国産冷凍野菜の残留農薬 -企業のモラルの低下(水ぶくれハム等) 7.食糧自給率はなぜこんなに下がったのか -米国の余剰小麦の受け皿 1956年〜食生活改善運動の名の下に市場を開拓 例.学校給食にパンを導入 8.古米もたちまち新米に -外食米の炊飯用添加物 9.遺伝子組み換え作物はだいじょうぶか ①使用が5%以内なら表示義務なし ②食用油、しょう油も表示義務なし ③家畜の飼料は規制対象外 -アメリカモンサント社「ラウンドアップ耐性大豆」 10.食品の製造年月日はなぜ消えた -1995.1 WTO体制 アメリカの圧力によりそれまでの「製造年月日」→「期限表示」に移行 11.ポストハーベスト農薬 -アメリカから輸入の多い商材は残留農薬の基準が他の商材よりも甘い 12.WTO,FTA,EPAと日本のお米 13.外食産業と若者たち 14,学校給食は大丈夫か -冷凍加工食品の安定市場 -骨なし冷凍魚 15,兵庫では 16.安全で安定した食料保障を目指して -消費者に伝わらない食べ物情報 なぜ長時間輸送で輸入リスクの高い柑橘類の輸入が容易になったのか →輸送技術の進歩+カビ防止剤の使用容認 -食料自給率の向上=憲法9条を守ること →主要食料を外国に依存すると海路の確保が重要になる 参考文献 -河田昌東「安全な食べ物は得られるか」.『世界』2002年10月号所収

Posted by ブクログ