- 中古
- 書籍
- 文庫
日本の幽霊 中公文庫
定価 ¥374
220円 定価より154円(41%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1974/08/10 |
JAN | 9784122001275 |
- 書籍
- 文庫
日本の幽霊
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
日本の幽霊
¥220
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
場所に現れるおばけと人のもとにあらわれるおばけの比較から妖怪と幽霊を定義し、以下幽霊や霊魂、怨霊、日本の霊魂信仰などについて様々な切り口から研究した一冊。平易な語り口なので民俗学の本としても普通の教養の一冊としても読めてとても面白い。 ちょっと小説書くのに生霊の知識が必要だったの...
場所に現れるおばけと人のもとにあらわれるおばけの比較から妖怪と幽霊を定義し、以下幽霊や霊魂、怨霊、日本の霊魂信仰などについて様々な切り口から研究した一冊。平易な語り口なので民俗学の本としても普通の教養の一冊としても読めてとても面白い。 ちょっと小説書くのに生霊の知識が必要だったのでwikiなどに依るよりもどうせなら原典をあたりたいなと思って借りたら文庫本一冊というお手軽な感じだったので(もっと分厚いハードカバーだと思ってた)読みやすいよというお薦めもありまた、ペラペラ読んでいた感じ他も気になる内容だったので読んでみることにしました。個人的に収穫だったのは、源氏の夕顔が(もともとその説を取ってはいたけど)御息所の生霊にではなくやはり物の怪によって衰弱し死んでしまったんだなということに対するかなりきちんとした理屈がわかったことですね! なるほど、「場所」に出没する怪異はその「場所」に行っただけでもうアウトなんだって。 他にも、最初の方に話題に挙げられていた「どうして怪談は夏に流行るのか」という問題点についてまさか(落語家のルーツである)御伽衆に話を持っていくとは思わず、「怪異を語ることで他の怪異を寄せ付けない」(=だから、お盆があり祖先の霊と共に他のいらない霊魂までもが寄せつけられてしまい、災いをもたらしかねない夏、その霊を防ぐために怪談が流行る)というわけで御伽衆が怪談を語っていたということを知れたのはかなり大きかったです。そうなると怪談噺も多く作った圓朝は大分原初の形に近い落語家だったのではとか思ったりする。あと憑き物のところの家に憑く怨霊のこととか、天皇家に祟る御霊のこととか。調べようと思ってたこと以上に収穫がいっぱいあって満足です!
Posted by