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樹下の想い 講談社文庫
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樹下の想い 講談社文庫

藤田宜永(著者)

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樹下の想い 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2000/07/15
JAN 9784062648660

樹下の想い

¥220

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

華道の家元の娘に長年…

華道の家元の娘に長年恋心を抱き続ける花材屋の寡黙な誠吉の繊細さと無骨さが切なくなる作品です。設定がいかにも・・・という感じではじめは少し引きましたが、いいまわしの美しさや歯切れのよさに心地よく読み進むことができました。過去と現在の誠吉を交互に描いているのですが、その時制に少し戸惑...

華道の家元の娘に長年恋心を抱き続ける花材屋の寡黙な誠吉の繊細さと無骨さが切なくなる作品です。設定がいかにも・・・という感じではじめは少し引きましたが、いいまわしの美しさや歯切れのよさに心地よく読み進むことができました。過去と現在の誠吉を交互に描いているのですが、その時制に少し戸惑う場面をありましたが・・・。自然と人間双方の強さと儚さが心に残りました。

文庫OFF

2022/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで  美しい題名の『樹下の想い』を読み終え、最初に心に浮かんだうた(百人一首)です。 そして、愛する・浮気はしないと、心に決めて貫いた、三浦友和さんを想った。 格好いい男性はいつの世もいらっしゃいます。 嬉しいことに!  華道家元の娘・絹子を愛する、花材職人の平賀誠吉の儚い恋。  あれから二十六年の月日を経ても、忍ぶ想いは、くすぶり続ける。 忍ぶには、あまりに一途で、甘く、苦く、誠吉にまとわり付く。  それは過去のこと、秘めたはずなのに・・・絹子の夫や誠吉の妻さえも苦しめる。  誠吉の娘・百合子と良介の若い恋とは、対照的に、『山桜が控え目に花を咲かせ』るころ、絹子と誠吉のそれは、終焉へと向かう。   しっとりと・・・そして、美しく、震えながら。  二十六年前の過去と現在が、小刻みに行き交う。回想として誠吉の心理を描いている。 その巧みさに、酔いしれる。 今どき(1997年刊当時でも)珍しい、一途な美しい美しい恋の物語。 華やかな花材の花々、懐かしいジャズのナンバーが、更に、彩りを。艶を。 『生け花が美しいのは、咲き誇る花のうちに死滅の予感が秘められているからだということを、誠吉は身をもって知ったのである。』  

Posted by ブクログ

2017/10/30

恋愛小説。普段は余り読まないのですがね。まあ、中年男女と言うことで。。。 物語は若い頃の二人と今の二人の話が交互に進められます。その間に娘の恋物語が挟まれたりするのですが。 身分違いの考え方や、家元制度など、古臭さを感じさせられる部分はありますが、全体としてはなかなか読ませて...

恋愛小説。普段は余り読まないのですがね。まあ、中年男女と言うことで。。。 物語は若い頃の二人と今の二人の話が交互に進められます。その間に娘の恋物語が挟まれたりするのですが。 身分違いの考え方や、家元制度など、古臭さを感じさせられる部分はありますが、全体としてはなかなか読ませてくれます。☆4つ。ただ、何か一つ足りないような。あと一つ何かの調味料が入れば、素晴らしい後味になるのにと思わせるところがあります。それが何なのかは判らないのですが。 ところで、著者の藤田宜永さん、元々は犯罪小説や冒険小説の人なのですね。まったくそんな雰囲気のない、純粋な恋愛小説でした。

Posted by ブクログ

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