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クヮルテットのたのしみ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アカデミア・ミュージック |
発売年月日 | 1975/07/01 |
JAN | 9784870170018 |
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クヮルテットのたのしみ
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ハイメラン, E.・アウリッヒ, B.・中野吉郎(訳) 【クヮルテットのたのしみ】 1975年の刊行以来、「アマチュア室内楽奏者のバイブル」として親しまれてきた本らしいです。 G様に貸していただきました。 年季の入った本! 破らないようにそぉ~っと。 読み始めると面白い!! ニヤニヤしながら読みました。 アマチュア向けのカルテットの導入・指導本となっています。 かなり斜め上からの書き方なのが、面白すぎます。 いくつか抜粋。 まずはアンサンブルやろう!という動機の場面から。 ================= 音楽家が一人孤高の星に向かって天駆けるのに反して、 アマチュアは自らの光を彼方にある光と調合しようとする。 アマチュアは一人ではいられない。仲間を持たねばならぬ。 =================== というそんなに美しいものじゃないだろう… という言葉からアンサンブルの旅が始まります。 引用続き =================== まずはピアノとソナタを試みるも →ヴァイオリン・ソナタとは結局ピアノ・ソナタであることが分かってくる。 ピアノは絶えず喋りまくり、ヴァイオリンは何度も出番を待たされる。 ようやくヴァイオリンの出番がきて発言権を得たと思った時でさえ、 ピアノの力に対しては 何ら抗すすべがないのである。 =================== 次にピアノトリオに挑戦 以下引用 =================== →今度は弦が2人(たいていはヴァイオリンとチェロ)なのだから、 共同して敵の脇腹をアタックすれば 屈服させることができるだろう! でもそれもなんら無謀なことだとすぐに気づく… 2弦楽器がユニゾンの所だけ少し対抗できるのみで、結果はピアノの一人勝ち。 =================== そして 2つの形に失望したら、いよいよカルテットへ。 =================== メンバーを集め、練習場所とお茶とサンドイッチをセッティングし、大概一人は遅れて来るであろう、メンバーがそろったら、何の曲をやるか話し合いなさい、と。 ・自分のパートが活躍する曲を真っ先に提案するチェロ。 ・チェロの意図を即座に察知して、違う曲を提案するファーストヴァイオリン(笑) ・すべての楽譜を用意し、曲を勉強し、演奏しやすく効果的で、あまり知られていない曲を探すことに喜びを感じているヴィオラ。 ・自分とは何の関係もないことのように持論の外にいるセカンドヴァイオリン(笑) =================== ああでもない、こうでもないとの議論の末、 結局最初にチェロが提案した「ラズモフスキー1番」をやるも、ボロボロ(笑) そんなこんなで何かの拍子に「何か弾いてください」と言われても、以下のことに気をつけろと演奏会をするときの注意点まで指導してくれます。 ・できるだけ短い曲を少なくやること。そうすれば、もしかしたらもう一曲アンコールといってくれるかもしれない ・音程のはずれたダブルストップ、軌道のはずれたパッセージをきかされ、このようなことがあとどのくらい続くかわからない状態に縛りつけておくほど過酷なことはない。聞き手を少しでも楽にするために簡単な言葉でいいから説明してあげなさい 「この曲は22分かかります」そういわれれば、 聞き手はちらりと時計を見たうえで、忍耐力をふるい起こすだろう。 etc アマチュアカルテットに挑戦したことのある人なら「あー、分かるわー」とニヤニヤする文章が満載でした。 それぞれのパートの解説も。 ・ファーストヴァイオリンは1/3が子供みたいな顔をしている。 ・セカンドヴァイオリンというパートはない。 ファーストヴァイオリンの席に座れなかったらセカンドヴァイオリン。ここは常に生存競争。 ・ヴィオリストは暗い過去を持つヴァイオリニスト。 ・チェリストはたいてい練習にいない。 このよこしまな人物はいつも一晩にそれぞれ違う3つのカルテットと約束してしまい、そのうち1つか2つをその日になって断るのである。 セカンドヴァイオリンとチェロには少々不満もありますが、(もっとチェロ弾きが少ない時代の話だろう?と) 面白く分析されています。 で最後は 弦楽4重奏の曲紹介 難しさなどが解説されています。 弾いたことのある曲だとどのように解説されているか気になるし、新しい曲だと今後の選曲の参考になりそうです。 今は改訂版が出ているようですね。本棚に一冊置いておきたい本です。
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弦楽四重奏ファンであれば一度は読みたい本かと思います。アマチュアのいち奏者である方のユーモアを交えた語り口に音楽への愛を感じずにはいられません。カタログ的な使い方もできるので、ここから自分にとっての名曲を探していくのも良いかも知れません。
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カルテットができるまでや、練習、演奏会までをユーモラスに紹介した作品。弦楽器プレイヤーとしては非常に興味深く、また共感できる部分も多いです。 「ビオラプレイヤーの多くは暗い過去を持つヴァイオリン奏者である」・・・う〜ん、やっぱり世界でもそういう感じですな 「大体練習に遅くくるのは...
カルテットができるまでや、練習、演奏会までをユーモラスに紹介した作品。弦楽器プレイヤーとしては非常に興味深く、また共感できる部分も多いです。 「ビオラプレイヤーの多くは暗い過去を持つヴァイオリン奏者である」・・・う〜ん、やっぱり世界でもそういう感じですな 「大体練習に遅くくるのは、家が遠い人よりかなり近くの人で、チェロプレイヤーは遅刻気味である」・・・そう!そこのあなたのことですよ!笑 巻末の室内楽曲資料集と難易度表などはかなり役立つ。これだけでも持つ価値アリ
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