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渥美清 わがフーテン人生
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渥美清 わがフーテン人生

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渥美清 わがフーテン人生

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社
発売年月日 1996/10/02
JAN 9784620311401

渥美清 わがフーテン人生

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2013/11/15

森卓也氏の解説「寅の素顔のあぶり出し」とありますが、この本はまさにその通りだと思います。 渥美清本人は「極端な個人主義者、合理主義者(小林信彦・著)」だのに、見知らぬ相手には寅の笑顔でガードする…。ただ彼の中に寅次郎要素がなくもないので虚実皮膜の間、となる。 それでも言葉の端々、...

森卓也氏の解説「寅の素顔のあぶり出し」とありますが、この本はまさにその通りだと思います。 渥美清本人は「極端な個人主義者、合理主義者(小林信彦・著)」だのに、見知らぬ相手には寅の笑顔でガードする…。ただ彼の中に寅次郎要素がなくもないので虚実皮膜の間、となる。 それでも言葉の端々、行間に田所康雄さんが透けて見えてくる。 関敬六らとスリーポケッツなるトリオを結成するもイマイチと見るや、何だかんだと言いくるめて3ヶ月で一人抜けたエピソードがあるが、成功に邁進する様子はしたたかなのだ。 渥美清=寅さんと思い違いしていると、何だ薄情なと思われるかも知れないが、何のことは無い、渥美清こと田所康雄さんは普通の人間だということ。特に大病を患い片肺を摘出してからは生活にも仕事にもシビアになった。当たり前である。 無論、渥美清の芸は芸。 「男はつらいよ」の車寅次郎を多面的に見れるようになった。無粋ではあるが。 上野のゴロツキだった頃からフランス座に上がり、結核を患い、復活するまでのエピソードや、プライベートでも何度も訪れた憧れのアフリカへの想い、エピソード、そして「男はつらいよ」誕生秘話について、渥美清本人の聞き書き。 「サンデー毎日」に昭和51年新年号から十七回連載されたものをまとめた一冊。 口上 「ものの始まりが一なら、国の始まりは大和の国。 泥棒の始まりが五右衛門なら、人殺しの始まりは熊坂の長範、スケベエの始まりは隣のオジサンってぇぐらいのもの。 続いた数字がふたァツ。兄さん寄ってらっしゃいよは吉原のカブ、憎まれ小僧、世にはばかる。日光、ケッコウ東照宮。 三で死んだか三島のお千、お千ばかりが女子じゃないよ。 四谷、赤坂、麹町、ちゃらちゃら流れるお茶ノ水、イキな姉ちゃん立ちションベン。白く咲いたかユリの花。四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭い。一度変われば二度変わる。淀の川瀬の水車、誰を待つやらくるくると。 ゴホン、ゴホンと浪さんが磯の浜辺で、ネエあなた、私はあなたの妻じゃもの、妻は妻でも坂妻よ。 昔、武士の位を禄という。後藤又兵衛が槍一本で六万石、ロクでない子供が出来ちゃ、いけないってんで教育資料の一端として買っていただきましょう、この英語の本。 ネッ、英語はABCからメンソレータムからDDT、NHKにマッカーサー、古いところは全部出てるヨ。 続いた数字が七つ、七つ長野の善光寺、 八つ谷中の奥寺で竹の柱にカヤの屋根、手鍋さげても、わしゃいとやせぬ。信州信濃のソバよりも、あたしゃあなたのそばがよい。あなた百までわしゃ九十九まで、ともにシラミのたかるまで。 これで買い手がなかったら、右に行って御徒町、左に行って上野。右と左に泣き別れ、さあ、どうだ!!ただでくれてやらあ…。」

Posted by ブクログ

2012/10/25

読みながら 寅さんが髣髴としてくる。 不思議な文体である・・・ 笑わせるポイント 去り際・・・がうまいですねぇ。 こういう文章は なかなか書ける(もしくは話したりする)ものではない。 話術も芸のうち ということでしょうか。 寅さんの原形が 渥美清の中にあったのを 山田洋次が 掘り...

読みながら 寅さんが髣髴としてくる。 不思議な文体である・・・ 笑わせるポイント 去り際・・・がうまいですねぇ。 こういう文章は なかなか書ける(もしくは話したりする)ものではない。 話術も芸のうち ということでしょうか。 寅さんの原形が 渥美清の中にあったのを 山田洋次が 掘り出し、再構成、編集した ということなんですね。 『ケッコウ 毛だらけ、猫灰だらけ、お尻のまわりは糞だらけ』 あはっ。

Posted by ブクログ