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評伝 高野長英 1804-50
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 藤原書店 |
発売年月日 | 2007/11/27 |
JAN | 9784894346000 |
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評伝 高野長英 1804-50
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水沢の人: 水沢人の気位の高さ 数多い隠れキリシタン 念仏とキリスト教の甲虫する場 キリスト者・山崎為徳 留守家臣団ー1804-20: 凶作・飢餓・流民 実兄湛斎とともに江戸へ 蘭学社中ー1820-25: 蘭学の開拓と発達 オランダ書の翻訳力・読書力 西方の人ー1825-31: ...
水沢の人: 水沢人の気位の高さ 数多い隠れキリシタン 念仏とキリスト教の甲虫する場 キリスト者・山崎為徳 留守家臣団ー1804-20: 凶作・飢餓・流民 実兄湛斎とともに江戸へ 蘭学社中ー1820-25: 蘭学の開拓と発達 オランダ書の翻訳力・読書力 西方の人ー1825-31: シーボルト・鳴滝塾 入門後ただちに頭角 5年ぶり・江戸に帰る 無人島 ー1831-39: 尚歯会出席→生涯の帰路に 裁判判決→永牢に 脱獄ー1839-44: 達意の文書 囚人たちとのつきあい 脱獄の道 同好の士ー1844-49: 上州 実母に会って仙台・福島へ 宇和島藩の援護 無籍者の死ー1849-50: 人相を変えて江戸に 青山百人町の家 遺骨は不明 よみがえる長英
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吉村昭の「長英逃亡」を読み、先日、岩手県水沢で長英の記念館へ行き、彼の魅力に憑りつかれてしまった。 幕末はペリー来航より始まるといわれるが、長英は、それよりも前に蘭学を通じて欧米の知識を吸収し、幕府の方針に異を唱え、それ故に最後は悲劇に見舞われた。 幕末は単に外圧だけで大きなう...
吉村昭の「長英逃亡」を読み、先日、岩手県水沢で長英の記念館へ行き、彼の魅力に憑りつかれてしまった。 幕末はペリー来航より始まるといわれるが、長英は、それよりも前に蘭学を通じて欧米の知識を吸収し、幕府の方針に異を唱え、それ故に最後は悲劇に見舞われた。 幕末は単に外圧だけで大きなうねりができ上がったわけではなく、萌芽ともいえる、長英のような知識人の犠牲がなければ起こり得なかったのだろう。 彼が、もう少し遅く生まれてくれば、と悔やむべきなのか、彼こそが時代の申し子、と捉えるべきなのか、これが歴史の面白いところ。 長英は単なる蘭学者、知識人というだけでなく、長きに亘る逃亡生活の中でも志を貫こうとした彼自身の生き方、そして逃亡生活を助けた人々との深い人間関係、彼の生き様自体がドラマとして成り立っている。 (明治以降に芝居のモチーフになったことでも頷ける) 著者鶴見俊輔は高野長英、後藤新平の血を引く。 長英は犯罪者であったゆえに、彼に関する多くの書類上の記録が抹消されている。 そのような中にあって著者は自らの足で全国に広がる逃亡場所から得た情報を記していく。 それが長英の人物像をより豊かにし、一読の価値を与えてくれる。 高野長英の「学則」から有名な冒頭の一節を引用したい。 「西洋の古語に曰く、学問の道は、須(すべか)らく雫(しずく)の石を穿(うが)つ如くせよ。」
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