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なんにもないところから芸術がはじまる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2007/07/25 |
JAN | 9784104214020 |
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なんにもないところから芸術がはじまる
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
アート、音楽、演劇など様々なジャンルのマスからサブまで幅広く精通した著書による、読み応えのある芸術論。
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欲望や願望をすべて取り払った「なんにもないところ」にこそ芸術の秘密はあるのであり、それは、たったいまもあなたの足下でひっそりと眠っている。私たちの芸術がここから先へと向かうことができるかは、そこから何か希望めいたものを引き出せるかに掛かっている。
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まず彼の的確過ぎる表現、独特な言い回しは読む人を選ぶかもしれないな、と思う。 フラクトゥルムとガムランの章のようなガイド的なところは楽しく読めたが作家の項目はいささか褒め過ぎの感があって、その部分に文章が酔っている?ような印象を何度か受け、読み辛く感じた。その部分を冗長だと感じ...
まず彼の的確過ぎる表現、独特な言い回しは読む人を選ぶかもしれないな、と思う。 フラクトゥルムとガムランの章のようなガイド的なところは楽しく読めたが作家の項目はいささか褒め過ぎの感があって、その部分に文章が酔っている?ような印象を何度か受け、読み辛く感じた。その部分を冗長だと感じたのかもしれない。 しかし、『二十世紀の大きな振り子』のようにミシシッピのデルタ地帯で発生したブルースがヨーロッパに伝播しビートルズのロックがアメリカに移りメタルやニューウエイヴの発生して行く様を、振り子と捉える。 ただの文字でありながら視覚的立体要素に置き換える著者の文章は巧みで発想がユニーク、選ばれた言葉自体も突飛なモノでなく項目の中で重要な役割を果たしている。そういった紙の細部に、著者が批評に留まろうとせず、文芸作品に昇華させようとする意図の様なモノを感じずにはいられない。 現代芸術の重鎮達の動向を窺い知る事が出来る貴重な資料である事に間違いは無いし、実際エキサイティングな部分が多く、創作意欲をかき立てる内容でした。
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