人生ノート

美輪明宏(著者)

• 販売会社／発売会社: パルコ/パルコ
• 発売年月日: 1998/04/20
• JAN: 9784891945695

商品レビュー

2024/09/16

30年ぐらい前に書かれた書籍なのに、今でも十分通用することばかりで驚いてしまう。「すべてにこだわらないようにする」という言葉が一番感銘を受けた

2022/05/30

美意識が世界を良くしていくという考えは確かにと共感した。文化も自然も経済も美を意識すれば今より遥かに良くなる。現に韓国人の美意識が世界的に評価されており、アジアの顔となって経済を回し、活躍している。日本と韓国の関係が悪いのはそこに傲慢さやこだわりがあるためであり、そういった泥沼を互いに排除しない限りは一生関係は良くならないのだろう。

女はメンタルが強く、ご飯も何でも食べれて、力は弱い。男はメンタルが弱く、ご飯にもこだわりがある代わりに、力を与えられた。このように、男女というのは互いに得意分野と不得意分野があるため、支え合って生きていかねばならない。

美輪さんの美意識は尊敬出来る点が多くあったが、それ以外のものは「バカだ」とか「インチキ」等、そちら側の人間である私を攻撃しているようでとても刺さり、同時に悲しくなった。
私は常に明るく綺麗なものには心を惹かれるが、逆に機械がお喋りしたり歌ったり、高速で映像が変わる技術等にも同じくらい興味と好奇心が突き動かされる。美輪さんは自分を大事にしつつ、周りに不快感を与えない評価される凛とした美を求めているため、自分の興味は批判されている気がした。私がインチキであることに変わりはないが、最新の若者のアート思考であることもまた1つ変わらないことである。
果たしてそれを美輪さんは受け入れるのであろうか。古典も最新も評価しているが、古典から学ばないインチキは排除するべきと。古典に囚われたものが最新だろうか。。
文化を強みに日本を盛り上げることは2022年になった今でも大いに取り上げるべきだと思う。コロナ禍で失った日本の文化は多種多様で、日本の衰退を大きく前進させた。他国でも変わらないが、兎に角都心の人間が自国の文化に興味を持つよう、もう少し尽力すべきだとは思う。

人生極端に二分できるものでは無いため、曖昧に絡めつつ1つの教養として美輪さんの美意識を取り入れていこうと思う。

2020/10/12

シャンソン歌手で俳優である美輪明宏氏の、1998年の著書。

タイトル通り、人生に大切なことを書き記したエッセイ集、というよりお説教集であり、立派な自己啓発本。

壮絶な苦労をしてきた美輪様だからこその言葉の数々が、心に響きます。

残りの人生、挫けそうな時には、ページを開いて読みたい、と思わせてくれました。