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斎藤喜博 授業 人と教育双書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 国土社/国土社 |
発売年月日 | 2006/12/04 |
JAN | 9784337680043 |
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斎藤喜博 授業
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
●本を読んでの感想+自分自身で考えたこと 古典的な授業における考え方の書だと感じた。教師がまずは生徒と同じ土俵に立ち、教材研究をすること。教師がまずは教材そのものに繰り返し疑問を持ち、自身の意見を戦わせ続け、「自分」の解釈を持つこと。そこには教師がどう感じ、これまでをどう生きてきたかが現れてくるのではないか。またそこでは、実際の生徒を置き去りにしてはならない。彼らに必要なものを解ることができるのは、専門家としての教員である我々だけなのだ。ただ一般的な知識を教授するのは、教師でなくとも可能である。では一体我々の存在意義とは何なのか。それは目の前の生徒を教授の前提として、見ることができるかであると感じた。彼らにどのような概念、考え方を学ばせたいのか、彼らには何が必要なのか、そうしたことを理解しているのは、紛れもなく教師である。さらにはそこに最新の研究動向が反映されていれば、それこそ格調高い授業になっていくのであろう。 また授業は生徒と教師の意見を戦わせる場である。教材から読み取れた解釈を生徒が発し、教師がそれで肯定し、授業は終わりではない。そこに教師がその概念を揺さぶるような考え方、感じ方を提示し、生徒の考えを壊してやることが大事になる。その上で生徒が反論し、さらなる高みへと誘われる。壊して組み立てて、また壊して組み立てて、その繰り返しを授業の中で行なっていく。 格調高い芸術的な授業の実践。それは1日中その授業を行わなければならない訳ではなく、1日に1時間程度その授業ができれば良いというものである。優れた芸術にはなぜか心惹かれるものがある。そうした授業を目指すべきで、そこには適度な緊張や規律、また美しさ、語り合いがある。
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●「授業 子どもを変革するもの」の感想 本書の中で印象に残ったのは、否定・対決・衝突・たたかい…というインパクトの強い言葉が何度も出てくることだ。 最近の教育書では、こういった言葉を目にすることはほとんどない。しかし斎藤喜博は、「授業とは否定に否定を重ねていくことによっての再創造の連続である」と述べていることからも分かるように、厳しく追求することによって、拡大・深化・創造につながると考えている。 真の力をつける教育をするためには、「厳しさ」を意識することが大切だと感じた。ある本で出てきた「くるたのしい」という言葉も、ここに通ずるものがある気がする。 また、教材の解釈3つの型として、 ①一般教養としての一般的な解釈 ②教師という専門家のする専門的な解釈 ③それぞれの分野での専門的な解釈? が挙げられていた。 ②があってこその教師。3つの高い豊かな解釈を持った時、初めて教材の解釈と授業のむずかしさとおもしろさが分かる。 ○心に残ったこと一覧 ・ハイハイと騒がしく挙手するのは、同じ答えなのは前提で、少しでも早く指名されることで、違いを出そうとしているから。 ・〜ちゃん式間違いという言葉がある。→田中博史先生の「〜さんの気持ちわかる?」と似ている。 ・一つのことで本質的な力がつけば、他のことも当然できるようになる。→学テ成績アップ ・1日1時間だけは、最も得意な教材で、教師も子どもも、生き生きと変革するような、創造的な授業をするように。 ・授業で鍛えられると、吸収力の強い子どもになる。 ・自分を人に見せたがる子どもになっている=人を信じ人に親しんでいる。 もちろん時代が変わり、教育も変わっている部分はあると思う。ただ根本的な「子どもを育てる」といった点は不変であり、芯として持つ部分は大切にしようと感じた。教師は専門家としてあらねば。
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この本を読んで、齋藤喜博に対する長年の偏見…というか、私自身妙に心に引っかかっていたもの(それは私自身にとって大層気色悪くもどかしいものでもあった)が一気に取り払われた。
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