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さくらのまち
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さくらのまち

小林豊【作】

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さくらのまち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 佼成出版社/佼成出版社
発売年月日 2007/02/28
JAN 9784333022656

さくらのまち

¥825

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2024/06/08

私が生まれるよりももっと古い時代の感じかな。 詩的な感じもする絵本。 昔のお花見ってこんな感じだったのかなぁ。 ちんどん屋さんを知らない娘に、私もよく知らないながらに説明をしたりして。 でもこの絵本結構最近の絵本なのよね。 なんだか不思議。

Posted by ブクログ

2024/04/06

 本書は、こんな書き出しから始まります。 『さくらは、“まち”の においが すきだ。 人と しぜんが まじり合うところ、 そこが、“まち”だ。 野山にあって、だれにも 知られなかった 木は、 “まち”に おりた』  桜の絵本というと、桜だけに焦点を絞ったものもあるが、小林豊...

 本書は、こんな書き出しから始まります。 『さくらは、“まち”の においが すきだ。 人と しぜんが まじり合うところ、 そこが、“まち”だ。 野山にあって、だれにも 知られなかった 木は、 “まち”に おりた』  桜の絵本というと、桜だけに焦点を絞ったものもあるが、小林豊さんの眼差しの素晴らしさは、さくらは人と自然とが共存する、『まち』が好きなのだということであり、それは自然もそうだが、まるで人のために花を咲かせてくれるような印象を抱かせてくれる点にあり、桜そのものの美しさを感じながらも、まちと共に描かれた桜には思わずハッとさせられて、お互いを引き立てる特別な存在感なのだということを、改めて認識させられた。  舞台は、紙芝居を子どもたちが楽しそうに見ているノスタルジックな東京で、春を目前に最初はまだ眠っていた木は、土の香りのする夜に、ひとりの子どもが走りすぎたのを契機に、「あの子は、風だよ」と、冷たい空気の中に於いても、一瞬目を覚まし、そしてまた、眠りについた。  その後、今度はうぐいすが、「さあ、さあ、そろそろ起きなさい」と、紫色を増した芽のひとつひとつに呼びかける。  春の雪。小馬が、昔を懐かしむ。 「だれかが歌っていたっけな」 『さくら、さくら』  『やよいの空は見わたすかぎり』  そんな期待感が高まる中、小林さんの詩的な文章も心に残り、やがて咲き誇る。 『陽を うけて、 春の しずくが、 空を もも色に ぼかしこむ』 『つらなって、つらなって、 ただ、もくもくと。 日に日に、ふくらんで、 こんもりと、 かおりが あふれて、こぼれて、のぼっていくよ』 「まちかねたよ。このときを知っていたのかい?」 『小馬が そっと といかける』 『木の 芽の 音が する』  桜と共に描かれた町の素晴らしさ、それは、空から見下ろした隅田川を中心とした遠景でもはっきりと分かる存在感、淡い夜の月の光に照らされた、ため息の出るような幻想的美しさ、そして、桜と共に集まったたくさんの人達を前に、嬉しそうに佇む姿は、センチメンタルな気分にさせられる夕暮れに於いても、子どもたちの帰りを優しく見送ってくれているような、そんなふんわりとした温かさで包んでくれる。  しかし、そんな桜とも、やがては別れの時が訪れてしまい、その散り始めた花びらの一枚一枚に感じさせる、この上ない美しさは、まるで私を忘れないでねと言っているような、そんな胸をきゅっとさせる切なさが秘められているようで、悲しみが宿る。  けれども、もしそうでは無いのだとしたら? 『木は、風と いっしょに 身ぶるいする。 そして、ゆめから さめたように いちもくさんに、花びらを まいちらす』 「そんなに、いさぎよくて いいのかい?」 『花ふぶきの 空を 見あげて、 鳥は、めじろことばで といかける』  それでいいんだと、私は思った。  何故ならば、来年、また会えると分かっているから。  小林豊さんのこうした眼差しは、その文章や絵にもよく表れており、それは何かと考えていたら、きっと自然への敬意なのだろうと、私は思った。  それは、以前読んだ、彼の代表作の一つでもある、「せかいいちうつくしいぼくの村」で描かれた、胸が締め付けられるような、素朴で穏やかな美しさに包まれた、今も情勢が不安定なアフガニスタンの村の絵を思い出した時に、ああ彼が描きたかったのは、きっとこんなにも偉大で美しい自然の見ている前で、愚かな人間たちは何をしているのか、といった嘆きだったのではないかと私には思われた、そんなやるせない思いを描きたかったのではないかという、自然への敬意が。  だからこそ、本書に於いても、様々な場面でそれを感じられるとともに、そこにあった、それでも自然が人間への信頼を抱いていることを信じたい、小林さんの思いは、たとえどれだけ町から自然が失われたとしても、恐ろしい雷に打たれたのだとしても、きっと来年も私たちの前で咲き誇ってくれる、そんな大きな希望を感じさせてくれた。  そして、それが如何に儚くて、かけがえのないものであるのかも同時に実感させてくれたことで、今日私が見た、近所に咲いていた桜たちの姿も忘れずに心に残しておきたく思った、その存在感は、きっと私が感じている以上に奇跡的なのかもしれない。  また来年も、きっと会おうね。

Posted by ブクログ

2015/03/22

桜と小鳥、それに一昔前の町の風景の絵が素晴らしい絵本です。 ただ、お話の内容は小3の娘にはよくわからなかったみたいですね。絵本の最後に「…これってどういう意味?」と解釈を求められて困りました。

Posted by ブクログ

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