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天皇百話(下の巻) ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/10/15 |
JAN | 9784480022899 |
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天皇百話(下の巻)
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう平成も22年、天皇を論じるにあたっては、せめて本書の内容程度がベースとならないものか。新聞雑誌の緒論を見ながら、つくづくため息が出てしまう。歴史的な議論は深まるどころかどんどん浅くなってきている印象だ。 たとえば「封印された天皇のお詫び」を読めば、宮内庁という役所がニュートラルであるどころか、それ自身明確にある「政治的」な意図をもった組織であることがよくわかるし、そもそも今般大新聞がこぞって書いているような「小沢の横車」VS「天皇をお守りした宮内庁長官」などというプリミティブな構図などというものはありえないことが議論の前提となるはずだ。 あるいは以前防衛大臣の発言が問題となったこともある「原爆投下はやむをえない」という談話を、こともあろうに日本人で唯一、原爆回避の可能性を握っていた第一級の当事者たる昭和天皇が発していたという驚愕の事実も、今となっては振り返られることもなく埋もれていってしまうのか。 丸山政男は戦前の天皇制を顕教/密教の比喩で分析したが、戦後の象徴天皇制にも顕密的な二重性が受け継がれていることが痛感される一冊。その意味で上巻よりも衝撃的だった。
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不調のためさくさく読み終えることができず、ヨソからの相貸期限のぎりぎりまでお願いして延ばしてもらって読んでいる。もう少し。 「熊沢天皇と南北朝」の注に、「明治天皇暗殺の罪を問われた幸徳秋水が「いまの天皇は北朝の系統だからこれを殺してもさしつかえない。北朝は正統である南朝の皇位を...
不調のためさくさく読み終えることができず、ヨソからの相貸期限のぎりぎりまでお願いして延ばしてもらって読んでいる。もう少し。 「熊沢天皇と南北朝」の注に、「明治天皇暗殺の罪を問われた幸徳秋水が「いまの天皇は北朝の系統だからこれを殺してもさしつかえない。北朝は正統である南朝の皇位をうばったものだからだ」と大審院で言明した」とある。幸徳秋水の大逆事件といえば、殺してやろうかと「思った」だけで罪に問われて12人もが死刑となった事件、フレームアップ事件と思っていたが、そんな思想があったのかと思う。 (つづき) ようやく読み終えて返す。収録されたテキストが収められていた元の資料は大量にあるが、その中でとくにもとの本を読んでみたいと思ったのは、葦津珍彦の「尊皇攘夷とは」が収録されているという『語りつぐ戦後史』上巻(講談社文庫)。 それと、「天皇史の一面」に出てくる「明日からてんのうはんや」(ストの事を関西ではこう呼んでいたそうである)を書いた辻アイさんが、自分の生涯のことをまとめた本『母ちゃんが書いた―お前たちに遺す私の歴史』(未来社)。 「天皇史の一面」(益田勝実)は、雑誌『終末から』(筑摩書房、昭和49年8月号)より。ストライキのことを「てんのうはん」と呼ぶ隠語の話にはじまり、庶民にとって天皇とは何だったかについて書かれている。
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