ウォンドルズ・パーヴァの謎 KAWADE MYSTERY

グラディスミッチェル【著】, 清野泉【訳】

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社/河出書房新社
• 発売年月日: 2007/04/12
• JAN: 9784309801049

商品レビュー

2024/05/23

探偵役はブラッドリー夫人。魔女の血を引くと言われ、チェシャ猫のような気味の悪い笑い方をする変わり者の精神分析学者。田舎の村で地主のセスリーが行方不明になった。急にアメリカに行ったとか。しかし肉屋の倉庫で首なし死体がカギに引っ掛けられているのが見つかり、海岸で頭蓋骨が見つかる。セスリーの死体ではないかということになり…。

この残虐な殺人と精神分析学者が出てくるからにはサイコパスな話かと思いきや、コージーミステリー的なのです。あの、地域社会を舞台にした、居心地の良い、のんびりとした、緊迫感のない。登場人物たちもどこかピントが外れてて慌ててない。強烈にワガママな婆さん、物忘れの激しい牧師や悪趣味ないたずら好きの芸術家なども出てきて話がかき混ぜられる。そうです。だから、現場もかき混ぜられる。
いくつか翻訳も出てるようですが、オカルトめいた設定のおどろおどろしい話もあるようなので、また機会があったら読んでみましょう。コージーなのは不得手ではありますが。

2019/01/04

全然予備知識なしに選んだ一冊でしたが、当たりでした。

シリーズ物らしいので追いかけてみるつもりです。
屋敷の主が失踪。屋敷には仲良しとは言えない親戚が在中。あわよくば息子が屋敷を相続すればいいのに、とか思ってる血縁のないおばさんを始め、近所に住む好奇心旺盛な精神科医の別のおばちゃん以外は、身内、ご近所はあんまり事件に興味持たない。書き方を変えれば、狭い田舎における泥々した愛憎劇になるのに、人をくったような作風なのか訳なのか、斜め上にズレてる書き方がぬるま湯の中、邪悪な心が溶け出す入浴のようで快感。

2011/06/09

うーむ、どうも海外ミステリーものはダメな時は全くだめだなあ。最初の２ページあたりで既に挫折。なんだろ？なんかみっしりしすぎて文章が硬い感じ？でてきた人物だれひとりとして興味がわかず、なんか入っていけないってゆーかおもしろいと全く思えなかった。つーわけで超特急流し読みっ。ごめんなさいっ！