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青猫家族輾転録
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/04/30 |
JAN | 9784103771043 |
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青猫家族輾転録
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70年代半ばの就職氷河期に中堅商社に入った「僕」の社内抗争、リストラ、独立、合併と続く社会人としての転変と、一人娘の不登校、不良化を防ごうとする父親、家庭人としての奮闘をユーモアのある読みやすい文章で描く、切実な現代の物語。 30年前に死んだ大好きだった叔父さんに語りかける、暖か...
70年代半ばの就職氷河期に中堅商社に入った「僕」の社内抗争、リストラ、独立、合併と続く社会人としての転変と、一人娘の不登校、不良化を防ごうとする父親、家庭人としての奮闘をユーモアのある読みやすい文章で描く、切実な現代の物語。 30年前に死んだ大好きだった叔父さんに語りかける、暖かくて新鮮な大人の小説。 (アマゾンより引用) この作家さんの本を読むことはもうないだろうな
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冒頭、サリンジャーだなと思った。 読み進めていくと村上春樹も。 中年が「僕」を一人称として語り進めていくことに驚くほど違和感がない。 おそらくは語り手=主人公のある種の通過儀礼を描いた物語なんだろうと思う。(日本ってやっぱりちょっとヤバイ) イノセンス(桃ちゃん・理想の会社像な...
冒頭、サリンジャーだなと思った。 読み進めていくと村上春樹も。 中年が「僕」を一人称として語り進めていくことに驚くほど違和感がない。 おそらくは語り手=主人公のある種の通過儀礼を描いた物語なんだろうと思う。(日本ってやっぱりちょっとヤバイ) イノセンス(桃ちゃん・理想の会社像など)を捨てて、実(孫・お金・生)を取る。娘や妻からは自分勝手になったなどと言われている。 ただ、「いい加減」になったのかどうか、それは妻と娘の言でしかないので、一読者としてはその変化はつかみきれなかった。 そもそも主人公がイノセンスの持ち主であるか、それがわからないから。 端的に言えば桃ちゃんと肉体関係があるのか、すごくぼやかして書いてて、家に来客用駐車場があるかって掛け合いがとてもうまいなとは思うけれど。まあ普通は、ヤってる。と思う。 「はっきりしない」。主題がさだまっていないと取るかか、それも魅力だよねと取るか。僕は後者だ。 叔父さんが不倫相手の旦那から激詰めされるシーンはもろ村上春樹だよね。でもおもしろい場面だ。 エロスとアガペー。
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50歳を迎えた主人公が亡き叔父に小説で語りかけるというスタイルで話が運ぶんだけど、なぜこのスタイルにしたんだろうという疑問がずっと付きまとっていて、最後10ページほどを残したところでようやくピンときた。それを踏まえると、すごく温かみのあるいい話だ。 50歳の主人公らしく、今の仕事...
50歳を迎えた主人公が亡き叔父に小説で語りかけるというスタイルで話が運ぶんだけど、なぜこのスタイルにしたんだろうという疑問がずっと付きまとっていて、最後10ページほどを残したところでようやくピンときた。それを踏まえると、すごく温かみのあるいい話だ。 50歳の主人公らしく、今の仕事をするにいたった経緯や前の会社であった裏切り行為、高校に入って今更不良化する娘の描写が生き生きとしていて、合間に(かなりの割合ではあるけど)叔父さんとのエピソードがはさまれる。 「失われた10年」と言われた1990年代を、何とか僕なりに乗り越えた。と帯にある。 たしかに大変な時代だったなあ。 阪神淡路大震災のときで私は小学校5年生だったけど、前後5年を思い浮かべるとひどく息苦しくて、実際的にもものすごく大変だった記憶だけがある。 私にも主人公の叔父さんのような、90年を生き延びる必要がない人がいたら聞かせたくなるかもしれない。
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