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お世継ぎのつくりかた 大奥から長屋まで 江戸の性と統治システム
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/09/25 |
JAN | 9784480857859 |
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お世継ぎのつくりかた
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商品レビュー
2.6
7件のお客様レビュー
江戸時代の、もっぱら公儀を中心とする権力者層の系図・家族状況について、多くの事例を引いて語る。その様相は、今日の一般的なそれとはだいぶ異なるものであった。親子関係の不明瞭なこと(これは町人にも当てはまるようだ)や、信用できるのは血筋の者という考えなど。家康は御落胤を武士階級だけで...
江戸時代の、もっぱら公儀を中心とする権力者層の系図・家族状況について、多くの事例を引いて語る。その様相は、今日の一般的なそれとはだいぶ異なるものであった。親子関係の不明瞭なこと(これは町人にも当てはまるようだ)や、信用できるのは血筋の者という考えなど。家康は御落胤を武士階級だけでなく商工業の枢要に配したというのが著者の説。 この本、内容はともかくとして、該博な知識を持つ著者が好き勝手に語り散らすといった趣の、なんともフリーダムな本である。ついていけない部分、惑わされる箇所がかなりある。 この夏、旅行ついでに福山城を見学してきた。そこの殿様である阿部正弘は、黒船到来の激動の時代に老中首座として幕政を仕切っており、城の展示では名君として持ち上げていた。その正弘についての記述もあり、公儀の行政と、大奥との関係の「正常化」に手腕を発揮したとされている。その正常化の中身については、感応寺とイロイロと結びついた大奥内部を、なぜか既に亡くなった高官も含めて処罰粛清したと書くが、何がその不思議な処罰法の所以であるかは途中で放り出したかのような中途半端な説明(死者の名誉剥奪)だけである。一事が万事、こんな調子でしか書かれていない。なお、正弘は房事過多で亡くなったともある。ホントかいな。 「紋散らし」なんていう迷信は面白い。幕末には江戸城の不審火が相次いだ、体制の揺らぎを象徴しているというのも頷ける話。
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私の意図としては、 ・将軍は、「今日は誰と寝所を共にしたい」ということをいつどのタイミングで誰に伝えるのか。 ・指名された人はどのような準備をするのか。 ・翌朝は何時ごろ将軍は中奥に戻るのか。 ・・・とかとかそういったことが知りたかったのですが、そういうことは書かれていませんでした。
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題名と副題から期待するほど生々しい話ではなくて、とくに徳川家康の「裾貧乏」ぷりについて実証的に書いている。 システムとしての一夫多妻と、江戸は女の都という視点、江戸風俗、そういったものをもうちょっとまとめても良かったというか、テーマと内容があってなくはないかというようには思う。著...
題名と副題から期待するほど生々しい話ではなくて、とくに徳川家康の「裾貧乏」ぷりについて実証的に書いている。 システムとしての一夫多妻と、江戸は女の都という視点、江戸風俗、そういったものをもうちょっとまとめても良かったというか、テーマと内容があってなくはないかというようには思う。著者の江戸愛がすぎて収集つかなくなったというか。 しかし、秀康と秀忠が双子だった可能性があるってすごいな。秀忠の双子の弟は松平民部としてキリシタンとして追放され夏の陣に参戦というのは物語が過ぎる気がする。秀忠は、たしかに、彼らの人生のあらゆる所に出てくる二面性が説明できる。面白すぎるだろう。 家康の影武者に、秀忠の双子か。すごいな。
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