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宅配便130年戦争 新潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/01/16 |
JAN | 9784106101519 |
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宅配便130年戦争
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここ数十年で、日本人の消費生活を大きく変えたのが、コンビニ、自販機、そして宅配便なのだという。 確かに私が子どもの頃、家の近所にコンビニはなかったし、宅配便はもちろんなかった。 自販機はあったけれど、これほどの数も種類もなかった。 今では当たり前だというのに。 そのうちの宅配便。 江戸時代、荷物や手紙を運んでくれるのは飛脚だった。(民営) それが明治時代に郵政事業が国の事業となり、全国一律の金額で配達してくれるとはいえ、ポストや郵便局まで持ちこまなければならないし、サービスとしては明治に作られた法律から逸脱することなく、時代に合わないものとなっていた。 そこに切り込んでいったのがヤマトだ。 事業申請しても放置したまま認可しようとしない郵政省に、公開質問状を出したり、司法に訴えたり。 世論を味方に少しずつ事業拡大しようとするヤマト。 それに対して法律を盾に、大和の言い分を認めない郵政省。 しかし、世の趨勢がそれを認めないことに気がつくと、今度はヤマトの牙城を切り崩しにかかる。 官の権力を振りかざしてみたり、大きく値下げをしてみたり。 10年ほど前の本なので、本当に明治維新から130年もの官と民で戦っていたんだということがわかる。 法令を遵守するのが官の根幹とはいえ、利用者の利便よりも法令順守というのは本末転倒にしかならない。 国家公務員として忸怩たる思いをかみしめながら読みました。
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今ごろ読んでみたが、歴史的な内容は読みごたえあり。外国通販企業にこの業界が荒らされてしまうことなど、当時は思いもよらなかっただろう。
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日本が世界に誇るべき企業として、「製造業」で「ホンダ」「ソニー」があるとすれば、「サービス業」においては「宅急便」の「ヤマト」があると思っていたが、本書の明治以来の「宅配便」の歴史を読むと、その変転と企業の勃興は実に興味深いと思えた。 明治初期の「飛脚便から宅配便まで」の歴史...
日本が世界に誇るべき企業として、「製造業」で「ホンダ」「ソニー」があるとすれば、「サービス業」においては「宅急便」の「ヤマト」があると思っていたが、本書の明治以来の「宅配便」の歴史を読むと、その変転と企業の勃興は実に興味深いと思えた。 明治初期の「飛脚便から宅配便まで」の歴史。「宅配便が変えた日本人の暮らし」の考察。「『官』と『ヤマト』の戦い」等を読むと、まさに時代と事業の変転を見る思いがした。 本書の焦点が、「官」とリーデングカンパニーである「ヤマト」の戦いにあること、そして「ヤマト」が「官」との戦いに勝利しつつ企業規模と事業規模を拡大し、新たな市場を開拓したことは間違いがないのだろうが、いまひとつ「ビジネスモデル」としての深い検証が足りないようにも思えた点には不満が残る。 さしたる知識はないが、佐川急便の労働者の労基法違反の激務が世間を騒がしたことがあるが、宅配便労働者の過重労働は、現在はどうなっているのだろうか。 また、日本郵便では「郵メイト」という年収300万未満の非正規労働者が多数存在するとの問題があったと聞いているが、このような違法あるいは問題ある労務の存在はどうなのだろうか。 もっと掘り下げた「ビジネスモデル」の観点からする考察が、本書には足りないようにも思えた。やや残念。
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