甘い蜜の部屋 森茉莉全集4

森茉莉【著】

• 内容紹介: 内容:甘い蜜の部屋.金色の蛇.月の光の下で. 解題 小島千加子著
• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 1993/06/23
• JAN: 9784480700841

商品レビュー

2023/01/26

みんな察しよすぎる。
怠惰で、官能的で、魔性で。人々を魅了する度に魔が大きくなって、もっと魅力的になるモイラ。めちゃくちゃ好き。

天上に勝った、って思う林作がなによりも「男」だった。
最後に自分を選び、自分の傍にしか居られないように生活とか教育を与えることができる父って最強だと思う。小さい頃からモイラの考えていることはわかるだろうし、先回りしてモイラを助けることも可能。モイラは一生父から離れられないと思う。
この調子で仲を深め続けて欲しい。

2011/05/06

ものすごい濃密な文体で、奥が深くて、いろんなものをぎゅっと閉じ込めたような雰囲気が全体にあってくらくする。
続けて読むと疲れます……緊密すぎて窒息しそう。
肉食の魔性の美少女がどんどん男を貪ってだめにしてくけど無意識というか、自然とやってるのがこわいところ。むしろなんにもしてないのに！
ほとんど喋らないのに性格がすごくよくわかる。そばにこんな子がいたらこわいな……
同時収録の少年愛なやつはひたすら文体も手伝ってエロい。ちょっとした描写から色気が匂い立ってすごい！

2010/02/13

甘い蜜の部屋が読みたくて森茉莉全集4からかりました。

書き出し――
藻羅(モイラ)という女には不思議な、心の中の部屋がある。

モイラという少女が主人公で三部の構成。