ヒトはなぜのぞきたがるのか 行動生物学者が見た人間世界

ロバート・M.サポルスキー(著者), 中村桂子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 白揚社/
• 発売年月日: 1999/11/06
• JAN: 9784826900928

商品レビュー

2009/09/19

人間の行動の原理というものについて、生物学の発達で、沢山の仮説が立ってきてますね。
どうしてヒトは噂話が好きなのか、
どうして男性は女性より攻撃的になりやすいのか、
そんな日常的な問題から
統合失調症（作中では旧名の精神分裂病）とは、強迫性障害（ＯＣＤ）とはどんなものか、中世医学部の学習用死体の調達法、宗教には儀式が異様に多い訳、などなど、最新の生物学から分かってきつつあるさまざまなトピックを一般読者向けに紹介しているエッセイ。

筆者が一番読者に伝えたいのは、本書の一番初めで書かれていた、

科学の断片を利用して社会悪を無闇に正当化させたり
自分の未来を閉じたりしないで欲しい、

ということだと思います。
ほんとその通りですね。気をつけたい。