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ブランド王国スイスの秘密
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2006/02/27 |
JAN | 9784822245016 |
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ブランド王国スイスの秘密
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
スイスの勉強をしたいと思い本書購入しました。日経新聞の記者が書かれている本ということで、基本的に読みやすくあっと言う間に読了しました。本書はスイスの強みを「ブランド」という概念で整理しています。これはオメガ、ロレックスなどの商品ブランドだけでなく、国全体としてのブランドですが、私...
スイスの勉強をしたいと思い本書購入しました。日経新聞の記者が書かれている本ということで、基本的に読みやすくあっと言う間に読了しました。本書はスイスの強みを「ブランド」という概念で整理しています。これはオメガ、ロレックスなどの商品ブランドだけでなく、国全体としてのブランドですが、私は、スイスに対して外国人が感じる「プラスアルファ」だと理解しました。スイスは通貨の信認がある。スイスは自然資源が美しい、スイスはクオリティ・オブ・ライフが高い、など外国人がスイスに抱く主観的な印象(プラス面)です。 個人的には最終章の「スイスに学ぶ7つの知恵」が特に重要だと感じましたので、備忘録としてここに記載します。 1. 高付加価値経済の実現 2. 強い通貨 3. プライベートバンク 4. 美しい国土 5. 人を資本として活性化する仕組み 6. 外国人の活用 7. 小さな政府 個人的には、最後の7番目については、本当に小さいほうが良いのか確信が持てなかったのですが(むしろ小さい/大きい、の問題ではない気もする)、その他については、確かに日本でも実現できるといいなと思いました(それぞれの実現可能性についてはよくわかりませんが・・・)。あとはこれらを実現した際に生まれる日本のブランドとは何か、ということで、この中身について日本はスイスと違っているべきでしょう。私は個人的に、日本の強みは「食」「平和」にあると思っていて、このあたりが日本ブランドの中核になるのかなと想像しました。
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日本とスイスの国としての状況は似通っていると仮定しつつも、立国するための方法が異なるために現状に差が生じているのだと思う。 ブランド構築に対する考え方も、日本は他企業を買収したり合併したら名前の変更を強要するがその行為が逆に買収した企業の持つ既存の競争力を弱める可能性もある。一...
日本とスイスの国としての状況は似通っていると仮定しつつも、立国するための方法が異なるために現状に差が生じているのだと思う。 ブランド構築に対する考え方も、日本は他企業を買収したり合併したら名前の変更を強要するがその行為が逆に買収した企業の持つ既存の競争力を弱める可能性もある。一方スイスは、買収したとしても従来の名前を継続させるためライバル企業であるが、同一グループに属していて驚くことがある。 日本は時計産業においてクォーツ製の発明と低価格により、スイスの高級時計を脅かした。一時期はスイスの時計産業は休業するほどにまで追い込まれたが1人の男が時計にファッションという切り口を与えることにより、日本企業が作る時計との差別化を図り成功したことは、今の価格競争に巻き込まれ対処方法が値下げしか思いつかない企業にとって参考になるのではないか。 やはり、他のアジア諸国に低価格大量生産の役割を移行した日本の産業にとって活路は高い技術力や高性能製品を作ることだと考える。
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国内のデフレと中国を初めとしたコスト競争力に勝る新興国企業の攻勢に対して勢いを失い苦しんでいるところの多い日本企業、ひいては日本という国自体にとって、いまスイスに学ぶべきところは本当に多いと感じる。(もちろん、スイスという国が「黒いスイス」などと呼ばれる裏の面を持っていることも承...
国内のデフレと中国を初めとしたコスト競争力に勝る新興国企業の攻勢に対して勢いを失い苦しんでいるところの多い日本企業、ひいては日本という国自体にとって、いまスイスに学ぶべきところは本当に多いと感じる。(もちろん、スイスという国が「黒いスイス」などと呼ばれる裏の面を持っていることも承知) 日本以上に国土には恵まれず、加工貿易や金融あるいは観光といった産業に頼らざるをえないばかりか、周りを他国に囲まれて常に侵略のリスクにさらされて来た同国が、時計産業を代表として、いまでは価格競争に巻き込まれない高付加価値のブランド力を築き、世界中からカネを呼び込んで世界でも有数の1人当たりGDPをたたき出している。日本の現状とはまさに対象的な姿がある。 著者は、そのスイスの強さについてそれまでの章で要素ごとに具体的な事例を紹介しつつ、最終章で日本が「スイスに学ぶべき知恵」として以下の7つにまとめている。 1. 高付加価値経済の実現 2. 強い通貨 3. 世界中からカネを集め、世代を超えて資本として蓄積していく仕組み 4. 美しい国土 5. 人を資本として活性化する仕組み 6. 外国人の活用 7. 小さな政府 2006年と少し前に刊行された本だが、いま読んで、自分たちに置き換えて大いに考える価値のある内容ばかりだった。
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