ドニー・イェン アクション・ブック

ドニーイェン(著者), 浦川とめ(訳者), 谷垣健治

• 内容紹介: //付属品～DVD1枚付
• 販売会社／発売会社: キネマ旬報社
• 発売年月日: 2005/10/20
• JAN: 9784873762593

商品レビュー

2022/12/20

『HERO』『ワンス･アポン･ア･タイム･イン･チャイナ　天地大乱』他の出演作､『ドラゴン危機一発’97』『ドニー･イェンCOOL』他の監督･主演作､香港金像奨最優秀武術指導賞を受賞した『ツインズ･エフェクト』など多数の映画に参加､あらゆる面でアクション映画に精通したドニー･イェンがトータルに香港アクションを論じる｡
最後の本格派ドニー・イェンが、映画界で培ってきたリアルで迫力のあるアクションの作り方や撮り方を紹介。
自分のアクションとジョン・ウーやユアン・ウーピンなどのスタイルの違いなどを語り尽くしたアクション映画ファン必読書です。
特典DVDも内容が濃いです。
特に、リアリティのあるアクションを作り上げる心構えについて、それはアクションの流れを大まかにつかんだら、リハーサルをあまり重ねずに撮影したらより技になり過ぎずリアリティのあるアクションになる（「ＳＰＬ」でのドニー・イェン対ウージン）ことや、香港アクションではいい加減過ぎず、かと言って技術過ぎずちょうどそのキャラクターにあった立ち回りを目指していることや、迫力やリアルのあるアクションの撮り方のコツや、ドニー・イェンがジャッキーチェンやサモハンに対抗するため、アクション設計に様々な格闘技の要素を盛り込んでよりリアリティのある殺陣を作り上げたこと、ワイヤーを多用したアクションは無音だと迫力が出ないとか、ジョン・ウーのアクション設計の重要なところはタイミングを選び抜いたスローモーションがキャラクターとアクションに堂々たる風格をもたらしていること、ユエン・ウーピンのアクション設計は構図や立ち回りの面白さにこそ真価があるなど、アクション設計の難しさや面白さを教えてくれる内容が満載で、アクション映画を見る時の必読書として面白いです。