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水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年
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水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年

高山文彦(著者)

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水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2005/05/30
JAN 9784104222032

水平記

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2017/01/31

「部落解放の父」松本治一郎 なぜ、そのように呼ばれるようになったのか、本書を読んで深く納得させられた。 「活動家というのはね、まず赤貧に耐えることが大事だ。どんな貧困な状況でも生きられるという、それを普段から訓練しとかないといけない。一定の生活水準を落とすということは、人間にと...

「部落解放の父」松本治一郎 なぜ、そのように呼ばれるようになったのか、本書を読んで深く納得させられた。 「活動家というのはね、まず赤貧に耐えることが大事だ。どんな貧困な状況でも生きられるという、それを普段から訓練しとかないといけない。一定の生活水準を落とすということは、人間にとってはつらいことだよ。だから普段から質素にしておれば、どんな経済的苦難に遭っても耐えられる。それから、われわれ活動家は、つねに大衆から注目されている。言葉とか行動とか、日常生活の態度とか、部落大衆からだけじゃなく、一般大衆からも注目されている。身だしなみや言葉づかいに注意しなさい。不断の学習、研究、反省を怠らないのが大事だよ」(p570) 「大衆に奉仕することが活動家の使命だから、けっして威張っちゃいけない。自分の学歴をひけらかさないことだ。(中略)そういうことを表に出さず、大衆にたいしては謙虚でありなさい」(p570-p571) 「部落解放とは、民衆を差別から解放することだ。『穢多』とか『長吏』というのは、歴史上つくられた身分制度の呼称だよ。人がこの言葉をつかうとき、そこに侮辱の意思があれば、差別になる。差別撤廃の目的につかう場合は許される。部落の完全解放には、まだまだ時間がかかる。だから御身大切に。延命術の第一義は、早起き、早飯、早ぐそ、早逃げだ。そのために心身を鍛錬し、経済的貧困に耐える訓練を日常から積み重ねることだ」(p571) 「こころある人には、かならず伝わるじゃろう。伝わらん人間のことをあれこれ気にするより、伝わる人がひとりでも多くおってくれるなら、これからそっちの人たちとどう手を取り合っていくか、考えたほうがよかろう」(p594) 「天皇にたいする謂われなき尊敬こそ、部落民にたいする謂われなき差別の根源であります」(p602)

Posted by ブクログ

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