- 中古
- 書籍
- 書籍
輝く日の宮
定価 ¥1,980
385円 定価より1,595円(80%)おトク
獲得ポイント3P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2003/06/10 |
JAN | 9784062118491 |
- 書籍
- 書籍
輝く日の宮
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
輝く日の宮
¥385
在庫なし
商品レビュー
4.2
21件のお客様レビュー
「源氏物語』の中で失われた『輝く日の宮』の帖を鍵にしているものの、それを巡る小説。全体の構成としてもフィクションが新たなフィクション指し示す重層構造になっていてどの部分でも深読みできる強靭さを備えているし、芳しい文体だけでも、まあ、登場人物の魅力でも楽しむことができる。 ブクロ...
「源氏物語』の中で失われた『輝く日の宮』の帖を鍵にしているものの、それを巡る小説。全体の構成としてもフィクションが新たなフィクション指し示す重層構造になっていてどの部分でも深読みできる強靭さを備えているし、芳しい文体だけでも、まあ、登場人物の魅力でも楽しむことができる。 ブクログの中で『薔薇の名前』との近似性を取り上げた評者が居られて、膝を打つ思いだった。
Posted by
エッセイ講座で文章がうまいと紹介された丸谷 才一の本を読んでみよう。 出だしは、登場人物が書いたという設定の短文。 これはおもしろい! これなら分厚い小説も一気に読破できそう。 と思ったら、その後は全くつまらない。 途中で止めました。 また縁があったらエッセイを読んでみよう。 ...
エッセイ講座で文章がうまいと紹介された丸谷 才一の本を読んでみよう。 出だしは、登場人物が書いたという設定の短文。 これはおもしろい! これなら分厚い小説も一気に読破できそう。 と思ったら、その後は全くつまらない。 途中で止めました。 また縁があったらエッセイを読んでみよう。 2013/02/24 予約 3/3 借りる。3/20 読み始めたが、途中で止める。 内容と目次は 内容 : 源氏物語を巡る、10年ぶりの書き下ろし小説。 美人国文学者が水の会社の役員との恋愛を経ながら、失われた源氏物語の一章の謎を解く。 6章全てを異なる形式、文体で描き日本文学の可能性を極限まで広げた傑作。 著者 : 1925年山形県生まれ。東京大学英文学科卒業。作家。 著書に「新々百人一首」「思考のレッスン」「闊歩する漱石」など。
Posted by
輝く日の宮とは「源氏物語」においてかつて存在し、が何らかの理由で失われてしまった帖の名前である。いくつか説があり存在していたがなくなった説(なくなった理由も諸説あり)、存在しなかった説、存在したが藤壺など現存する帖の部分の別名説などなど諸説が乱立している。(以下ネタバレ部分がある...
輝く日の宮とは「源氏物語」においてかつて存在し、が何らかの理由で失われてしまった帖の名前である。いくつか説があり存在していたがなくなった説(なくなった理由も諸説あり)、存在しなかった説、存在したが藤壺など現存する帖の部分の別名説などなど諸説が乱立している。(以下ネタバレ部分があるので読もうとしている人はお気を付けを) 今回読んだ小説は「輝く日の宮」を題材にした壮大な小説である。 主人公杉安佐子は現代文学を研究する国学者なのだが親の影響で古い文学にも造詣が深い。ある幽霊を語るイベントで成り行きから以前メディアで少し語った「輝く日の宮」存在説を披露することとなる。しかしその場に彼女に恨みをもつ源氏研究者の女性学者がいたことから大論争となり、結果その学者から存在を確信しているなら小説という形で「輝く日の宮」を創造し、世に問うてみてはという投げかけがなされることとなる。 安佐子は様々な恋愛の末、会社役員の長良豊と付き合っているが彼に励まされたり、彼女がプロポーズをするが断られたのに彼の社長就任の際に逆にプロポーズされるが今度は断るといった面白い大人の恋愛模様を重ねながらも、論争を知りその企画を面白く思った出版社からのオファーを受けたかたちで「輝く日の宮」を完成させるといったストーリーだ。 まず主なストーリーとは関係ない主人公が若かりし頃書いた小説から始まるのだが、このエピソードが面白くて小説に引き込まれる。加えて後半の物語展開の要所要所で使われているとい著者の構成力がまず凄い。 上に記したストーリーの中で安佐子が語る源氏物語の成立過程に関する考察が学術書かと思わされるくらいち密で諸説を研究あn空くしアッ枯れているのが伝わってきて、おもしろさに加え源氏物語に関して大きく勉強になる作品である。凄いのは源氏だけではなく泉鏡花、西行、芭蕉に関しての物語の中で語らえる内容が著者の古典文学の素養の高さがわかり、いろいろな箇所で驚かされること必至だ。 そんな本当に破綻なく巧妙に作りこまれた推理小説のようでかつ、古典文学の成立の歴史を学ぶ事ができる素晴らし小説を読むBGMに選んだのがKeith Jarett Standards Vol. 1 and 2だ。いつ聞いても素晴らしいアルバムだ。 http://www.dailymotion.com/video/x15wd9x 久しぶりのお勧め小説です。
Posted by