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イオの惨劇
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イオの惨劇

冬野由記(著者)

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イオの惨劇

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文芸社/
発売年月日 2003/10/15
JAN 9784835562582

イオの惨劇

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2009/10/20

電脳とよばれる、脳波とパソコンを直につなぐような機械。 それが近未来に普及しているという設定。 この本以外にも2つ題名をあげられるくらい、 よくある設定。 他2作では、人間はそれを使って情報の海を泳ぐというが、 この作品はちょっとちがう。 脳は使役する側ではなく、情報伝達の部品...

電脳とよばれる、脳波とパソコンを直につなぐような機械。 それが近未来に普及しているという設定。 この本以外にも2つ題名をあげられるくらい、 よくある設定。 他2作では、人間はそれを使って情報の海を泳ぐというが、 この作品はちょっとちがう。 脳は使役する側ではなく、情報伝達の部品として使われるのだ。 星間通信で多量の情報を動かすには、 テレパス能力を秘めた人間を介して伝達させる。 その間でも特に優秀な少年少女が秘密の仕事をうける。 高度単純作業を崇拝することの疑問や、 どんな世界でも男女の愛が根幹にあってほしいという願望、 大きなプロジェクトの前では犠牲になる個人という存在の確認、 そいうものを感じさせるところが、 おこりうる現実への憂慮として提言されているようにおもう。 印象的だったのは、女が男のために、食料となるため釜にとびこみ、 男はその時間をずっと背負っていくというサイドストーリー。 女は結局、男を物理的に生かすことしかできなかったようにおもう。 人間は精神がなければ、けっきょく生きてはいないのだとおもう。

Posted by ブクログ

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