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たらちおの記 内田百閒集成 13 ちくま文庫
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たらちおの記 内田百閒集成 13 ちくま文庫

内田百閒(著者)

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たらちおの記 内田百閒集成 13 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2003/10/08
JAN 9784480038937

たらちおの記

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2012/11/30

古里・岡山を思う百間先生の情緒豊かな随筆集なのだけれど、中にはとんでもなくナンセンスな、どうでもいいことが書いてあって面白い。例えば、洋服のポケットについて。 「どうせあるものだから、何でもかでも入れて、ふくらませる。著物の袂糞(たもとくそ)なら両袖しかないが、ポケットは幾つある...

古里・岡山を思う百間先生の情緒豊かな随筆集なのだけれど、中にはとんでもなくナンセンスな、どうでもいいことが書いてあって面白い。例えば、洋服のポケットについて。 「どうせあるものだから、何でもかでも入れて、ふくらませる。著物の袂糞(たもとくそ)なら両袖しかないが、ポケットは幾つあるのか、数えて見ないとわからないが、そのおのおのの、どの底にも艾(もぐさ)の様な小さな毛むくじゃらの塊まりが出来て溜まる。不思議なのは、どのポケットの毛むくじゃらも、中に入れた物が何であろうと、みんな青味を帯びた灰色の一色である」 実にどうでもいい。でも、…わかる!そういえば、ポケットのほこりって青灰色だったなと思う。「袂糞」なんて言葉があるのは初めて知った。

Posted by ブクログ

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