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日本の色を染める 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2002/12/23 |
JAN | 9784004308188 |
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日本の色を染める
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
日本の色が、多数紹介…
日本の色が、多数紹介されています。どの色がどの植物から生まれるのかなどが分かって興味深かったです。
文庫OFF
色は視覚に真っ先にくるものだけど、染料の歴史などストーリーを知るとこんなにも面白いんだなとしみじみ思った。また読みたい。
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縄文から江戸までの日本の染色史の概略がわかる。 いや、概略をつかむなら、もう少し項目を統一して各時代まとめて欲しいかな? 染色の本だから、染料の材料となるものや、染める対象となる糸や紙の材質、作る技術に話が及ぶのは当然。 それだけではなく、貿易、「小袖屋」という同業者組合、商慣...
縄文から江戸までの日本の染色史の概略がわかる。 いや、概略をつかむなら、もう少し項目を統一して各時代まとめて欲しいかな? 染色の本だから、染料の材料となるものや、染める対象となる糸や紙の材質、作る技術に話が及ぶのは当然。 それだけではなく、貿易、「小袖屋」という同業者組合、商慣行など、染物を取り巻く事象にも触れられる。 私にはこういうところが面白かった。 たしかに、体系的に、網羅的に、ということは望めない。 この本の価値は、しかし、やはり草木染の再現に長年取り組んできた染色家が手掛けたところにある。 だから、この本に茜での染め方が書いてあるけれど、これでは染まらないはずだ、といった指摘が出てくる。 この本を読んでいると、日本の染色史は赤と黒(と紫)に尽きる、という気がしてくる。 明治に修復で使われた赤の化学染料は褪せてしまっても、茜で染めた縅は退色しなかった、という話はとても印象に残っている。 志村ふくみさんが、草木染は色が保ちづらい、鮮やかに染めるだけなら化学染料に勝てないけれど、色褪せとぃくことも含めて草木染だと思わないと、といった旨の発言をテレビで聞いた記憶があったから。 赤と言えば―。 修二会で散華される椿の造花のことが出てくる。 紅花で取った染料を塗り重ねて作るのだそうだ。 その染料を作るプロセスの、気の遠くなるような手前! この造花を、私は一度、現物を見たことがある。 カルチャーセンターで、吉岡さんの講座を、二回だけ取ることができた。 その折に見たものだ。 ぼってりとした赤は、今でも記憶に残っている。 その吉岡さんも、昨年急逝された。 だんだん素材も方法も失われていく中で、それを再現するという困難な道を歩んだこの人に、哀悼の意を捧げたくて、いま、この本を読んだ。
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