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聖なる王権ブルボン家 講談社選書メチエ234
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/03/10 |
JAN | 9784062582346 |
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聖なる王権ブルボン家
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
とても面白かったです! 国王の影に、そして歴史の影に女性ありという感じ。色々な人の思惑や人生の交錯が見えて史実でありながらドラマチック!事実は小説より奇なり!改めて歴史は人間の歴史なんだなぁと思わされました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絶対王政を創始した、ブルボン王朝の五人の王(アンリ4世、ルイ13世、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世)についての本である。 絶対王政がどのように創始されたかは、アンリ4世の頃からと云って良い。彼は良王といわれるが、三部会を一度も収集してないし、地方特権を剥奪している。 また国王を悩ませるのは、高等法院の存在である。国王の命令が効力を持つためには、高等法院の登記が必要であるが、しばしば建白権を盾に対立した。ルイ14世はその建白権を剥奪したが、ルイ15世の頃に復活する。 また、国王を選ぶにあたって血統がモノを言うのは言うまでもなく、好色の王は私生児がいたりするなど、政治的混乱を招くこともあった。 以上のように、「絶対王政」といえど、なかなか一筋縄ではいかないことも多くあった。
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中・近世フランス・ブルボン王家の絶対王政成立とその崩壊を描いている。 アンリ四世からルイ16世までの5代2世紀に渡る盛衰の模様が、よくわかって学ぶ所の多い本だった。 小説ではないので、面白い!とは言い難いけれど、記述自体は難しいわけでもなく、とても読みやすかったと言える。 最近興...
中・近世フランス・ブルボン王家の絶対王政成立とその崩壊を描いている。 アンリ四世からルイ16世までの5代2世紀に渡る盛衰の模様が、よくわかって学ぶ所の多い本だった。 小説ではないので、面白い!とは言い難いけれど、記述自体は難しいわけでもなく、とても読みやすかったと言える。 最近興味の目がヨーロッパに向いていて、特にフランス史への関心が高いので、この本はその要求によく応えてくれた一冊だったと思う。自分的には、ブルボンよりももっと古い歴史に関心が高いのだけれど、フランスの王政最後の王朝でもあるブルボンの歴史も興味深い。 ブルボン家が王座に就いてからのフランスは、これまでも同じだったんだろうけれど、それにしても戦争の数の多い事とと言ったら・・・・。 ルイ14世が建造したかの有名な、贅沢の象徴とも言われるヴェルサイユ宮殿ですら、1回の戦争にかかる費用の1.3倍の費用に過ぎないって言うんだから、いかに戦争に莫大なお金がかかるのか、改めて知った次第である。しかも、その戦争は、一度や二度じゃなく、数えるのも面倒になってくるくらい繰り返されているんだから。それから、数々の経済政策。 課税や国の借金、新しい税制の導入への取り組みと反対勢力との攻防や挫折。 結果的に、借金の金利を払うのがやっとのような国庫の破綻。 なんか、今の日本の経済状況を見ているような所もあったりなんかして。 だとすると、今の日本、とっても怖い。 周辺ヨーロッパ諸国との国際問題や、政治上の駆け引き等々。 勉強になりました・・・・ まぁ、とにもかくにも、色々な人達の複雑な関わりによって、歴史の1ページが作られていく様を色んな事を感じながら読んだ次第である。
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