日韓いがみあいの精神分析 中公文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-02-02

日韓いがみあいの精神分析 中公文庫

岸田秀(著者), 金両基(著者)

追加する に追加する

日韓いがみあいの精神分析 中公文庫

定価 ¥691

220 定価より471円(68%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2002/06/21
JAN 9784122040410

日韓いがみあいの精神分析

¥220

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/02/21

誰しも自分の本当の起源が嫌いなのである。自分の独自性を損なうからである。日本人は、建国の時以来、朝鮮とのつながりを否認し、純粋な日本人という幻想をもつことで、日本を建国した。そのような幻想と否認によって、自己のアイデンティティを保とうとするとき、否認する相手への差別意識が必要とな...

誰しも自分の本当の起源が嫌いなのである。自分の独自性を損なうからである。日本人は、建国の時以来、朝鮮とのつながりを否認し、純粋な日本人という幻想をもつことで、日本を建国した。そのような幻想と否認によって、自己のアイデンティティを保とうとするとき、否認する相手への差別意識が必要となる。さらにペリーに開国を責められて屈したために、ヨーロッパ人への劣等感が生まれ、その補償として自分より劣等と思える存在が必要となった。それが韓国人やアジア人全体への差別意識につながった。我々一人一人のなかにある差別意識を自覚化し、その根元にどんな経験が横たわっているのかを知るうえでも貴重な分析だ。個人個人が、自分の無意識に根ざす差別意識を自覚化し、解消していかない限り、国家レベルの問題の解消も困難だろう。岸田の仕事は、もっともっと議論されてよい。

Posted by ブクログ