- 中古
- 書籍
- 書籍
良心論 その哲学的試み
定価 ¥3,080
990円 定価より2,090円(67%)おトク
獲得ポイント9P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 名古屋大学出版会/ |
発売年月日 | 2001/10/30 |
JAN | 9784815804176 |
- 書籍
- 書籍
良心論
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
良心論
¥990
在庫なし
商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
カント哲学の研究者である著者が、西洋哲学史における「良心」の概念の変遷をたどるとともに、その本質的な意味について哲学的な考察を展開している本です。 「良心」を意味するラテン語のconscientiaは、「共に知る」という意味であり、ヨーロッパ諸語においてもこのような原義が継承さ...
カント哲学の研究者である著者が、西洋哲学史における「良心」の概念の変遷をたどるとともに、その本質的な意味について哲学的な考察を展開している本です。 「良心」を意味するラテン語のconscientiaは、「共に知る」という意味であり、ヨーロッパ諸語においてもこのような原義が継承されています。ところが日本ではこのことばを「良心」と訳したため、その原義をうかがい知ることが困難になってしまいました。著者はこのことを指摘し、ヨーロッパの哲学史において、「良心」がまさに「共に知る」という意味をもっていたことを解説しています。そのさいに著者は、いったいだれと「共に知る」のかという問題を設定し、「世間(の他者)と共に知る」「神と共に知る」「自己自身と共に知る」という三つの可能性がありうることを指摘し、古代ギリシアから近代のカント哲学を経て、現代にいたるまでにそれらの可能性がどのようなしかたで追求されてきたのかということを明らかにします。 とりわけ著者が重視しているのが、カントの自律の発想にもとづく倫理学の立場です。これはいうまでもなく「自己自身と共に知る」という立場であり、しかもそのばあいに「知る」主体である良心の働きが、カントによって叡智的存在として理解されていたことに着目します。著者はこうした立場に立って、「良心」の働きがわれわれの意識生活においてどのような意義をもっているのかということを解明し、「良心の三法則」を提出しています。なかでも、両親の叡智的な性格にもとづいて、その時間性をめぐる哲学的な議論が展開されているところは圧巻です。 随所にカント倫理学からの影響を見てとることができますが、あくまでカント倫理学を自家薬籠中の物として消化したうえで著者自身の哲学的考察として議論が展開されています。カント倫理学の哲学的応用として、興味深い内容だと感じました。
Posted by
あらためて、本当にあらためてだけど、「良心」の原義、様々な事例から、真の共同体が見えてきて、共働態の様相に想い馳せた。
Posted by