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齢七十、日々是好日
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齢七十、日々是好日

落合東朗(著者)

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齢七十、日々是好日

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 論創社/
発売年月日 2001/11/30
JAN 9784846002916

齢七十、日々是好日

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2016/12/31

大晦日に、頼んでいた本が届いた。 落合東郎(はるろう)さん。この本が出版された2001年に75歳を迎えたとある。とすると、今年で90歳になられたはずだ。早稲田大学広報課長時代に親しく接し、お世話になった。 1980年、早稲田大学入試問題漏洩事件を毎日新聞がスクープし、大きな社会問...

大晦日に、頼んでいた本が届いた。 落合東郎(はるろう)さん。この本が出版された2001年に75歳を迎えたとある。とすると、今年で90歳になられたはずだ。早稲田大学広報課長時代に親しく接し、お世話になった。 1980年、早稲田大学入試問題漏洩事件を毎日新聞がスクープし、大きな社会問題になった。僕は早稲田大学新聞会の業務部長をしていて、毎日新聞にこの問題をリークした英字新聞会の友人から事の顛末を聞いていた。入試問題は、早稲田大学印刷所で印刷されていて、僕も親しくしていた印刷工が持ち出した。新聞会のOB人脈が漏洩ルートにいた。入試問題を自民党文教族議員に渡した商学部の事務長が、本部ビルから投身自殺した時に、清水 司総長が記者会見で号泣したのを覚えている。 マスコミの取材合戦は熾烈を極め、落合さんは広報課長として矢面に立った。彼の温厚な人柄と教養溢れる大学人としての対応が無ければ、大学はマスコミから叩かれ続けていただろう。落合さんと清水総長の誠実な対応によって、大学に同情的な世論が形成されていった。典型的な危機管理広報の成功例として、後に評価された。 落合さんは、この事件報道の渦中で僕を大切に扱ってくれた。学生に対する窓口としての重要性もあったと思うが、より以上に人格的に共感し合うものがあった。池袋の中華料理屋で、老酒の飲み方を教わったことも懐かしい。 彼は終戦の年に数え20歳で召集され、満州でソ連軍の捕虜となりシベリアに抑留された。帰国後に早大文学部ロシア語科を卒業し、母校の職員の傍ら理工学部でロシア語の講師を勤めた。抑留体験を綴った『ハルローハ生キテイル』は、第三文明社から発刊されている。親しくお付き合い頂いたあの時期に贈呈していただいた。今も元気にされているだろうか。

Posted by ブクログ

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