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開高健 眼を見開け、耳を立てろ そして、もっと言葉に… 人生のエッセイ3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本図書センター/ |
発売年月日 | 2000/01/25 |
JAN | 9784820566526 |
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開高健
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
憧れの人、開高健。和製ヘミングウェイとも言おうか。ダンディズムにあふれている。しかし、感性は鋭い。文章も緻密である。大胆でありながら緻密な文章に惚れる。
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不思議に好きな本は、読んだ時の場所もよく覚えている。 これは受験の面接の待機部屋で順番待ちのドキドキを抑えるために、必死にしがみついていたエッセイ。緊張で内容が全く頭に入らず、同じページ、同じ文章を繰り返し読んでいた覚えがある。 開高健には『パニック・裸の王様』でガツンとやられ...
不思議に好きな本は、読んだ時の場所もよく覚えている。 これは受験の面接の待機部屋で順番待ちのドキドキを抑えるために、必死にしがみついていたエッセイ。緊張で内容が全く頭に入らず、同じページ、同じ文章を繰り返し読んでいた覚えがある。 開高健には『パニック・裸の王様』でガツンとやられて、このエッセイを手に取った。 彼は戦後直後から、貧困と空腹に耐えるため、さまざまな職業に就き、大阪市立大学法学部に通いながらも、全く授業に出る余裕がなく、生きるために必死であったらしい。そして上の作品で芥川賞を獲得し、作家として名をなしてからも、積極的に社会問題に関わろうとし、ベトナム戦争の最前線(新聞記者も危険すぎて行けなかった)で何年にもわたって取材を続け、身近な兵士たちが死んでいく戦争の実態を記録し続けた、という人だ。 このエッセイでは、ベトナム戦争についてのエッセイや、仲の良かった兵士への追悼の文章の清廉な物悲しさが強烈だった。 あと、このエッセイで特に印象に残ったのは、『貴腐』という言葉についてだった。 ワインも非常にうまく腐れば(発酵)、極上にうまくなるように、人間もよい腐り方をすれば、いずれうまくなり、立派になるのでは? といったことだった(たぶん)。 「人間の腐り方は、周囲に迷惑をかける事もあるし、完全に自己管理だ。でも、腐ることも少しは必要なのかなぁ、そして僕が腐るのならどう腐ろうか?いや、僕はうまく腐れるかしらん?」 そんなくだらないことを思いながら読んでいた覚えがある。読みが浅いなぁ・・・・
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