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孤独の人 戦後ニッポンを読む 戦後ニッポンを読む
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孤独の人 戦後ニッポンを読む 戦後ニッポンを読む

藤島泰輔(著者), 佐高信(その他)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 読売新聞社/
発売年月日 1997/03/12
JAN 9784643970210

孤独の人

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2011/09/08

多分、純文学じゃない。 現代でもない。ジャンルがわからない。 人間の尊厳、憂い、孤高、あらゆるものを超越した美しさを秘める文章。 正直、適切な言葉が見つからない。 私の好きな世界観であり読了後深く瞑想してしまう。 「孤独」という1つの言葉では事足りない、人間が持つ憂いや堕落と...

多分、純文学じゃない。 現代でもない。ジャンルがわからない。 人間の尊厳、憂い、孤高、あらゆるものを超越した美しさを秘める文章。 正直、適切な言葉が見つからない。 私の好きな世界観であり読了後深く瞑想してしまう。 「孤独」という1つの言葉では事足りない、人間が持つ憂いや堕落と嫉妬の感情から放たれる美しさ。 孤高…。その中で人物たちの感情に強く惹かれる。 脆さと強さは紙一重なのかもしれない。 天皇陛下がまだ皇太子だった頃に学習院を舞台に描かれた話。 天皇陛下に青春を。という主旨のもと描かれたフィクションと、作者自身が皇太子のご学友だった実際の事実を織り交ぜている。 新たな目線を発見し、新鮮な感情が芽生えた。 皇太子のご学友という親衛派抜擢を巡って繰り広げられる男子の愛憎、上品な文章に隠された陰湿な思惑、皇太子が人間の神として君臨せねばならない孤高の姿。 どれも私にとって時に醜さとして残る人物たちの感情が、孤独でありながらも優美に思えた。 愛おしささえ感じられる。 上記で述べた通り全体的に上品な文章だが、人間の浅ましさが直にも感じられる。 しかし文章は汚れていない。 人間の葛藤する姿が現実的で美しく、それらを文章だけで表現した世界観に心酔してしまう。 自身の羨望や利益のためではなく、真の意味で皇太子を思う者は誰なのか。 様々な人物たちが掲げるそれぞれの「愛のかたち」と「想い」が垣間見れる。 男女の愛ではない、誰かを深く愛し想う心はこんなにも哀しいものなのか。 読了後の「孤独の人」が皇太子だけではないと知る深く味わいのある物語。

Posted by ブクログ

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