くつしたあみのおばあさん PHPわたしのえほんシリーズ

おそのえけいこ(著者), スズキコージ

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 1995/02/15
• JAN: 9784569589299

商品レビュー

2022/06/04

スズキコージさんの絵にひかれて手に取りました。
ちょっぴり偏屈なおばあさんは、朝から晩まで靴下をあんでいます。
一年に一度だけ、イブの日に、おばあさんの家に靴下を買いに人がいっぱいあつまります。ある年のイブ、一人の男の子が靴下を買いにやってきました……
人嫌いで「いつ死んだっていい」が口癖のおばあさんの心が、少しずつほぐれていく様子がよかったです。
「あたしゃ、まだまだながいきしなくちゃね」

そうですよー。
一緒に長生きしましょうね。

2014/11/01

一番大好きな絵本。
子供のころ、作中の「いつ死んだっていいんだから」という文章が気に入っていた。なぜかと言うと、読み聞かせてくれた母が、その部分を少し切なそうに読んでいたからだ。言葉の意味がよく理解できないまま、純粋に、ただその声の調子がすきなだけだった。
でも今は偏屈で孤独な老女の強がりな面を強調する点、そしてそれは自分自身にも当てはまるという点でも気に入っている。
冒険もないし、旅に出たりもしない。ただ老女が編んだくつしたを売るだけの話。
でも、絵本のなかのくつしたは、きらきらと光を放っていて、なんだか自分がいつも使うくつしたとは違ってみえた。

2011/01/20

クリスマスのおはなし。
スズキコージさんの絵も、お話の内容にマッチしていて、
毎年、冬になったら読みたいと思う一冊。
お話はシンプルなので、幅広い年代で大丈夫と思います。