ばななのばなな

吉本ばなな(著者)

• 販売会社／発売会社: メタローグ/
• 発売年月日: 1994/01/25
• JAN: 9784839800116

商品レビュー

2013/08/02

前半は対談集。

芸術家の話、
プロフェッショナルの話、、
興味深い。

対談は、話してる相手によって、いろんな角度からばななを見られるのが面白い。
いろんな対談を続けて読む面白さを知った。

これはどの小説のことを言ってるんだろう、ときになったものがいくつか。

大好きなばななが、大好きな春樹のファンだということに何か感じずにいられない。

後半はインタビュー。

作品の背景や文章に向かう姿勢含め、吉本ばななという人を少し知ることができて、とても面白かった。
本当に、根っからの小説家なんだなぁと思わされた。
N･Pを読み返したくなったり（奇しくも夏だし）、とかげを読み返してみたり、もともと気になっていたオースターがよけい気になったりした。
ぐわっときた。

ばななのエッセイには苦手意識があったのだけど、この本は他人とのやりとりがメインなので距離感がちょうど良かった。

ばななファンには堪らない一冊だと思います。

2012/11/03

私は、ばななの小説以外のものが苦手。
エッセイにしろ、対談にしろ、上手く入り込めない。
所々げらげら笑いそうになるんだけれど、結局途中で嫌になって、諦めちゃったのが何冊も。
折角だから読んでいこうと、読み始めたのがこれ。
インタビュー、対談、エッセイ凝縮。
作品の解説もあるけれど、げらげら笑いそうにもなったけれど、やっぱり何と無く入り込めなかった。
でも、その中でもばななの感性は私をひっぱってくれて、あっ、こんな考えしてるから自分にもしっくりくるんだって気付いた。
だから読んでいくんだ。 残った何冊も。

2011/01/18

再読。
とても久しぶりに読んだのだけど、これは凄い。ばななさんファンにとっては感涙もののコメント集なのではないだろうか。
前半は彼女と縁の深い著名人との対談集、後半は様々な文芸誌に掲載されたインタビューが収められている。思慮深く、聞き上手で、冴え渡った数々の会話に感動し、第1期の作品に対する創作秘話を興味深く追いかける。対談で言えば原マスミ氏とのもの、インタビューで言えば「元気な人を、ますます元気にするために」が面白かった。そして、こうして17年経って読み返すと、ロナルド・バード氏による未来予想はてんで的外れだったことがわかり、ほっとしてしまう。子供のためにビデオブックを作る吉本ばななも、映画を撮る吉本ばななも望んでいなくて、粛々と救いと癒しを書き続ける「よしもとばなな」が、ここに在ることを知っているので。